Diary For Paranoid @ hatena

思いつくまま書くブログ。最近は窪田正孝出演作品感想に特化してます(笑)。

今年の運、使い果たした抽選会

 年末に帰省した私を待っているのは、アベレージで墓参り、仏壇掃除、トイレ・洗面所掃除、そして母の買い物の荷物持ちです。
 正月関係の買い物のメインは、29日。先祖と親戚の墓で8束の墓花と、実家の床の間と玄関に飾る飾り花、仏花を購入するこの日が、いちばん持ちにくい荷物が多くて重い日なのです。


 墓花や仏花はともかく、床の間と玄関の花は母の好みがあるので、買うまでは母まかせです。「私、花屋にいるから。あんた、その間に昼食(明石焼とお好み焼き)と薬用リップクリームとサロ○パス買ってきて」というわけで、駅ビルの東の端で明石焼とお好み焼きを持ち帰り用につくってくれるよう頼み、20分ほどの待ち時間に駅のコンコースを挟んで西の端の薬局へ行き、東の端に戻って明石焼とお好み焼きを受け取って、花屋に向かいました。


 花屋に着くと、待ち構えていたように母に「このレシートでクジが引けるから、あんた、引いてきて! そこでやってるから」と掌に何枚かのレシートを押しつけられ、ぐいぐい押しやられたのですが……。どう見ても「そこ」は携帯電話屋さんのブースです。本当にありがとうございました orz。
 ブースのなかに中途半端に押し込まれて立ち往生する私に、「いらっしゃいませ。おうかがいしましょうか?」とにこやかに声をかけてくる店員さん。「あ、すみません。クジ引きの会場はここ……じゃないですよね」と尋ねれば、「違います。向こうの裏手です」と言われました。

 ケータイ屋さんの隣りが花屋さんなわけで、私が買い物している間、花屋の前に立っていたあなたが、なぜそこをクジ引き会場と思っちゃったんですか?と思いながら、「ここはケータイ屋さんやって。クジ引き会場は向こうの裏手らしいよ」と言えば、「あら? 去年はそこでクジ引けたのに」とのお返事 orz。「私、クジ運悪いから、あんた、行って引いてきて。ここで待ってるから」ってアナタ、私のクジ運の悪さは幼稚園入園の抽選で落ちて以来の年季の入ったものだって知ってるでしょうに。
 「私やってクジ運悪いで。どうせ全部スカやで」と一応抗議はしてみるものの、まだ花屋に用がありげな母はテコでも動きそうにありません。仕方がないので会場探しに出たのですが……「向こうの裏手」ってどこだ? フロアに並ぶ店舗ブースの間をうろついてみたら、花屋とほぼ対角線上の端に見つけました。なるほど、「向こう」ね。


 きれいに包装された賞品が載った机を前にして、微笑む3人の若い女性。今まさに、初老のおばさまが抽選券を渡し、「3枚ですね。3回、回してください」と言われているところ。見れば、アレですよ。ガラガラ大きな音を立てて回して、小さな玉を出す抽選器ですよ。「なんでスピードくじじゃないんだ」と、まずここでくじけそうになりました。
 おばさまが3回とも白玉で終わり、50円の買い物券を3枚受け取って立ち去れば、私の番です。3枚のレシートをニコニコしている女性スタッフに渡したら、電卓で計算していわく、「19回、回してください」。ここで回れ右して帰りたくなりました。
 「じゅ、じゅうきゅうかいですか?」と言えば、「はい。がんばってください!」と、3人がニッコリ。とほほな気分でハンドルを握ります。
 ガラガラガラー(ポトン)、ガラガラガラー(ポトン)、ガラ、ガラガラガラー(ポトン)、ガラガラガラー(ポトン)、ガラガラガラガラー(ポトン)、ガラガラガラー(ポトン)……。
 あたりに響き渡るガラガラガラーという音。ポトポト出てくる白玉。3人が「1回、2回……」と数える声。回す回数が増えるにつれて、まわりのお店から店員さんや買い物に来ているお客さんが注目してきます。なに、この羞恥プレイ。
 「10回! はい、もう半分ですよ。あと、もうちょっと! がんばってください」。いいかげん、腕がだるいんですけどね。あの木製の抽選器って、回し続けて遠心力がかかってくると重くなるんですよね。
 しかし、何事にも終わりはあります。「19回! ありがとうございました〜」「お疲れさまでした〜」「お客さま、紫玉がひとつ出ましたので、こちら、紫の賞品になります。あと、白玉18個分で50円のお買い物券、18枚です。1月中にご使用ください」(ニッコリ)。ひとりが大当たりの鐘を手に取ろうとしたので、「ああ、そうですか。どうもありがとうございます」と電光石火で差し出されたものを受け取り、そそくさと逃げました。途中、向かいの店の店員さんが「ハセの蒲鉾やん。それだけでも当たってよかったやん」と通りすがりに言ってくれたり。……もうほんとにどんな羞恥プレイですか。


 花屋の前まで戻ってから、重さのある賞品の袋を見れば、ハセ蒲鉾(明石の老舗の海産物加工の店)の包装紙に包まれた大きい箱が。帰ってから開けたら、特選蒲鉾が1本、明石名産上ちくわが2本、ハモ入りちくわが2本、イカナゴくぎ煮が1パック入っていました。3000円くらいのセットかな。

 「ハセの練りもの」はおいしいのですv 好物なのですv うれしいvv しかしながら、今年の運をこれで使い果たしたのならいいですが、来年の運も使い果たしていないよう祈りたいところ。明石焼とお好み焼きそれぞれ3人前に、スーパーでの買い物、薬類、花、それに加わった計算外の練りものセットは相当重かったので、これで当たり運もトントンになっているといいなあなんて思う、人生二度目のクジ引き賞品ゲット(一度目は20年以上前にジュースセット)に怯える小心者でした(笑)。


明石ISM「ハセ蒲鉾」ページ
http://www.akashiism.jp/hase.htm

明石・魚の棚商店街「ハセ蒲鉾」ページ
http://www.uonotana.or.jp/shop-065.htm