Diary For Paranoid @ hatena

思いつくまま書くブログ。最近は窪田正孝出演作品感想に特化してます(笑)。

2012-01-01から1年間の記事一覧

フィルム派? デジタル派? ドキュメンタリー映画『サイド・バイ・サイド:フィルムからデジタルシネマへ』

キアヌ・リーブスが企画・インタビュアーを務め、マーティン・スコセッシ、ジョージ・ルーカス、ジェームズ・キャメロン、デヴィッド・フィンチャー、デヴィッド・リンチ、クリストファー・ノーラン、スティーヴン・ソダーバーグ、ラナ&アンディ・ウォシャ…

映画『のぼうの城』は滑稽の神髄! 狂言師・野村萬斎の魅力が炸裂!!

『のぼうの城』鑑賞。「史実を描いたスペクタクル映画がこんなに面白くっていいの!?」って思いました。個人的に5つ星☆です。 能楽の中の「狂言」は型で滑稽を表現し、観客を笑わせる芸能。伝統芸能であるからには受け継がれてきた「型どおり」であるべきな…

高村薫の原作小説の泥臭く乾いた空気を忠実に映像化! 映画『黄金を抱いて翔べ』

『黄金を抱いて翔べ』鑑賞。いやあ、いい映画でした! 高村薫の原作小説を読んだのは20年近く前のこと。いろいろ忘れていましたが、映像を観ているうちに思い出しました。特に幸田とモモちゃんは「ああ、そうそう、こんな感じだった!」と懐かしい人に再会し…

映画の原点を観る! 『メリエスの素晴らしき映画魔術』&カラー復元版『月世界旅行』

17日19:30〜キネカ大森にて『メリエスの素晴らしき映画魔術』&カラー復元版『月世界旅行』を鑑賞しました。『月世界旅行』は活弁士・山崎バニラさんの語り付き! 見逃しそうなポイントを山崎さんが面白おかしく解説してくださって勉強になりました。「近く…

山梨ワイナリー巡り 「ルミエールワイナリー」&「Zelkova(ゼルコバ)」

勝沼ワイナリーレストランの旅もシャトー勝沼のレストラン「鳥居平」、原茂(ハラモ)ワインの「Casa da Noma(カーサ・ダ・ノーマ)」、勝沼酒造のレストラン「風」を巡り、この度訪ねたのはルミエールワイナリーのレストラン「Zelkova(ゼルコバ)」。葡萄…

映画『天地明察』は岡田准一のキラキラ瞳と明快さが最高に心地いい!

『009 RE:CYBORG』を観たあと、滝田洋二郎監督の『天地明察』を鑑賞。「これぞ明快!」と感嘆しました。 映像のために物語があるのではなく、物語のために映像がある。過不足ない描写で、「この作品で伝えたいこと」が真っ当に伝わってくる心地よさ。 登場人…

『009 RE:CYBORG』はアニメ最高峰の3D体験と形而上学的なラストに頭脳が揺すぶられる不思議映画

『009 RE:CYBORG』は70年代SFを感じる映画でした。「レミング現象」と「(表象的な)胡蝶の夢」かあ。さて、「サイボーグ009」シリーズで未完の「天使編」「神々との闘い編」に一応の決着をつけることが、「終わらせなければ、始まらない。」の真意だったの…

アニメ映画『伏 鉄砲娘の捕物帳』、見ようで見え方が変わるさま、万華鏡の如し

『伏 鉄砲娘の捕物帳』は、キャラクターの視点で見方が変わる作品。浜路で見れば恋物語。信乃で見れば孤独と狩られる運命との戦い。浜路と冥土のお祖父ちゃんを重ねれば、ジジコン娘の家族話。道節で見れば、お江戸浪人物語。色彩豊かなワンダーランド「江戸…

映画『ミッドナイト・イン・パリ』は「ここではない何処か」を探すタイムトラベル

先週、映画『ミッドナイト・イン・パリ』を観てきました。 ハリウッドで売れっ子の映画脚本家ギルは、小説家に転身したくて処女小説をこねくりまわす日々。裕福な両親を持つ婚約者のイネスは、脚本家としての成功を捨ててまで小説に固執するギルが理解できま…

山梨ワイナリー巡り 「シャトー勝沼」

山梨県甲州市勝沼町菱山にある「シャトー勝沼」に行ってきました。ここは明治10(1877)年創設のワイン醸造所。ブドウ畑に囲まれたシャトーでは無料で醸造見学やワインの試飲ができます。また、併設のレストラン「鳥居平」ではワインに合うフレンチ料理が味…

江の島で「生しらす丼」!

本日深夜、『坂道のアポロン』と『つり球』が最終回! というわけで、佐世保はちょっと遠いので、江の島に行って来ましたよ。最寄りの路線の海側終着駅が片瀬江ノ島なんです。ちなみに山側終着駅は箱根湯本。サボれと言わんばかりのね、ええ。 まずは、今回…

『アーティスト』はレトロなのに新しい、美しい、映画史を語る映画

今期、絶対に見逃してはいけないと思っていた映画が『アーティスト』。今年2月に行われた第84回アカデミー賞授賞式で、作品賞・監督賞・主演男優賞・衣装デザイン賞・作曲賞の5部門受賞の快作です。 『ヒューゴの不思議な発明』が描いたのが映画初期史なら…

アニメ映画『ももへの手紙』は映像も物語も島が点在する瀬戸内ならではの作品

初監督作品『人狼 JIN-ROH』とは打って変わり、都会から瀬戸内の島に来た少女と妖怪たちの〝おつき合い〟をほのぼのタッチで描いた沖浦啓之監督のアニメ映画『ももへの手紙』。 細谷佳正さんは電話屋の役で、セリフは二言くらい。広島弁が画面にいい感じに溶…

映画『センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島』は3世代の男たちのドタバタが面白い!

『センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島』は、ジュール・ヴェルヌの小説『神秘の島』の世界を映像化したもの。 行方不明の祖父から無線で暗号を受けたショーンは「神秘の島」の存在を知り、その地を探そうとします。祖父の暗号をクリアに受信するためには…

映画『シャーロック・ホームズ シャドウゲーム』はホームズ&ワトソンのブロマンスに乾杯!

序盤で「ライヘンバッハ」のワードが出てきたので、今作でモリアーティ教授と対峙して決着をつけるところまで行くんだなと、その終末を確信しながら観ていました。 相変わらずステキに汚いロンドンでしたが、今回はさらにパリへ、ドイツへ、そしてスイス・ラ…

映画『ヒューゴの不思議な発明』は映画マニア、レトロマニア必見!

第84回アカデミー賞5部門入賞作ですが、日本ではあんまり評判になってない? 「スクリーンで観ないと損だよ!」と声を大にして言いたい、ステキな映画です。というか、まさに映画オブ映画です。 1930年代、パリのリヨン駅に隠れ住む孤児のヒューゴは、時計…

映画『源氏物語 千年の謎』は衣装の彩りと丁寧に再現された調度に感嘆

友人と観た映画『源氏物語 千年の謎』がなかなかよかったです。 なぜ紫式部は『源氏物語』を書くことになったのか。藤原道長と紫式部、光源氏と六条御息所──現実世界と物語世界が錯綜していきます。ついには、道長を破滅に導く紫式部の情念を祓うため、道長…