Diary For Paranoid @ hatena

思いつくまま書くブログ。最近は窪田正孝出演作品感想に特化してます(笑)。

「クリック」と「クイック」の境目──一字違いで大違い

 29日には墓花7束や仏花、神棚に供える榊、ウラジロ・ダイダイなどの正月飾りといった買い物の荷物持ちと、午後は仏壇掃除。30日には墓参りとお飾りづくりの手伝い、ごぼうと焼き豆腐(雑煮の材料。これに雑煮大根と丸餅を加えた白味噌仕立てが、我が家の雑煮)、イチゴや年越しそばなどの買出し。31日には焼鯛、焼きあなご、花びら餅などの買い物の荷物持ちと、午後は1階と2階の洗面所&トイレ掃除。

 と、まあ、年末恒例の用事を片付けて、落ち着いたのが午後6時過ぎ。年越しそばを食べ終えた頃には、リビングのテレビから「第60回NHK紅白歌合戦〜!」の声が。いそいそとテレビ前に陣取る父を後目に、私はお風呂をいただきます。
 一年の垢をさっぱり洗い落としたあとは、レミオロメン、アリス、嵐、コブクロ氷川きよし、そして福山雅治の歌が聞きたかったので、そのままリビングでまったり。スーザン・ボイルの「夢やぶれて -I Dreamed A Dream-」、布施明の「MY WAY」に感動しました。
 グラバー邸からの福山氏の「はつ恋」は寒そうだなあ、と。せめて邸内からの中継にしてやれよ、と。黒部ダムからの中島みゆきの「地上の星」、桜木町からの山崎まさよしの「One more time, One more chance」など、「紅白」の野外中継は観ているほうも寒いからやめてやれよと思うのですが、どうでしょう。
 「歌の力」の合唱で「決められたフレーズはちゃんと歌えよ!」とか、「『紅白』で『マイケル・ジャクソン スペシャルステージ』をやる意味って!?」とか、ツッコミを入れつつ。矢沢永吉のフリーダムさとか(笑)。サヤエンドウのすじ取りをしながら見ていた『紅白歌合戦AtoZ』で、歌詞テロップの校正や画面に出すタイミングについての大変な舞台裏を知ったあとだったので、「ああ、ご苦労さまです」と思わず同情してしまいました。
 「『紅白』を卒業する。若者たちに譲りたい」と言う布施明と、いつまでも『放浪記』を卒業しない森光子の対比など、ちょっと皮肉な目で見てしまったところもあります。
 とはいえ、お祭りですからね。楽しく視聴しました! ……そう言えば、南極の昭和基地からの中継っていつからなくなったんだろう。


 さて、父から「年賀メールを出したいから、あのメールアドレスを消して送るやつ教えてくれ」と言われていた私。テレビから流れてくる『ゆく年くる年』の除夜の鐘、そして遠くに響く月照寺の除夜の鐘の音を聞きながら、父と一緒に豆まきをしたあと、パソコンのある書斎へ。
 「メールアドレスを消して送るやつ」とは、すなわち「BCC(Blind Carbon Copy)」のことですね。言い方変えたからって、同じことを聞いてるという事実に変わりはありませんが、なにか。すでに7回は教えた気がするのですが、まったく覚えてくれないのはどういうこっちゃ。そのたびにメモを取ってるくせに……メモの意味がないっちゅうねん。

「まずここをクリックな。そしたら、アドレスのリストが出るから」
「ああ、そうか。そこをクイックな」
「また『クイック』言うとる。『クリック』やってば。マウス押すと、カチッちゅう音するやろ。それを英語で『クリック』言うんや。そやから、『クリック』。前にも説明したやろ」
「わかった。クイックな」
「(本気で直すつもりないよな)まあ、私には通じるからええけど、それ、外で言いなや。かなり恥ずかしいで」
「なんで? クイックやろ?」
「(もしかして、オヤジ殿は『リ』と『イ』の発音の区別がつきませんか!?)……いいです、もう」

 もはや年単位で毎度のことなのであきらめ半分なのですが、クイックと言われるたびに、私の頭のなかで湖池屋のCMが流れだすから困るんですよ。「スコーンスコーンコイケヤスコーン♪」ってヤツ。クイックステップの連想から、あの映像が思い出されて止まらなくなるので、実のところ真剣に直していただきたい。
 「スコーンスコーンコイケヤスコーン♪ スコーンスコーンコイケヤスコーン♪ カリッとサクッとおいしいスコーン! カリッとサクッとおいしいスコーン!」。ああ、回る回る。止まらない〜!

 ちなみにオヤジ殿がBCCで元旦一番に送りたいのは、「年初の俳句」だそうです。いつの間に俳句なんて始めたんですか。ボケ防止とか言って、いろんなことに手を出してるからなあ。多趣味でけっこうなことですね。