Diary For Paranoid @ hatena

思いつくまま書くブログ。最近は窪田正孝出演作品感想に特化してます(笑)。

ケータイ契約変更で「己を知る」

 今年の1月末でTU-KA携帯電話の新規契約やら契約更新やらが終了したのは知っていました。また、TU-KAからauへの同一電話番号契約変更については、「au新規契約事務手数料」(税込2,535円)が無料になることも知っていました(個人的には、会社事情での契約変更奨励措置なんだから、無料にするのは当たり前だと思ってます)。
 でも1月から3月にかけてはとにかく忙しくて、auショップまで行って、機種を選んだり、プランごとの内容説明を聞いて理解する知力も気力もありませんでした。
 3月にKDDIから「来年3月31日にすべての携帯電話サービスが終了しますTU-KAからの契約変更は、auがお得です。ぜひお早い変更をお薦めします」とか営業電話がかかってきたときも、「変更するならauって決めてますから。今は仕事が忙しくて、そちらに伺っていられないんです」(意訳:わかっとるから、放っといてくれや。行けるようになったら、行くわい!)と答えたくらい。
 まあ、その「渋り」のなかには、今使っているKYOCERA製の携帯電話TK41が気に入ってるという理由もありました。フォルムも機能もほどよく、なによりカメラがいいんですよ。デジタルカメラと比べたら、奥行きの表現力は弱いし、色の再現性も浅いですが、カメラ機能は携帯電話の付録のようなものですから仕方のないこと。それでも撮るのが楽しくなるくらいには、性能がよかったのです。さすが京セラ!


 しかしながら、あと1年猶予があるとはいえ、サービスが終わってしまうなら仕方がありません。仕事が落ち着いた本日、選挙の投票に出かけたついでにauショップに立ち寄りました。
 「新しいケータイは、やはりKYOCERA製のW44Kがいいなあ」と思って行ったのですが、ショップのお兄さんのお薦めは、TU-KAからauへの契約変更の場合に「無料交換対象機種」になっているSANYO製のA5522SA。「W44Kを考えているのだけど」と言っても、「あれはプランが違いますから」「今どき、すべてのケータイにカメラ機能はついてますよ」と説明さえしてくれません。「説明したってわからないんだろうし、結局、無料とか、安いほうを選ぶに決まってる」という言外のニュアンスが漂ってきます。
 書類についても「住所と氏名と電話番号と生年月日を書いてください」という言い方が、そこはかとなくバカにしている感じ。「TU-KA使ってたのは1年、2年くらいですか?」とか、「料金支払いはクレジットカード、銀行振込、現金での支払いが選べますが?」とかね。
 こういうシーンで普通に言われるセリフなんですが、「携帯電話なんて通話にしか使ってないんだろ。それもみんなが持ってるから持ってみたってだけで。どうせクレジットカードなんか持ってないに決まってる。持ってても家族カード」みたいな、鼻の横から見下ろすようなもの言いが、いちいち気にさわるんです。


 でもやり取りするうちに、どういう心持ちか、だんだん面白くなってきましてね。
 「いやあ、1年2年ってどころじゃないですよ」とTU-KAの先月来た請求書を出したら、「あ、ちょっと見せてください」って手を伸ばしてきて、ざっと見て「はあ、だいたいわかりました」とおっしゃるわけ。そりゃ100カ月使ってますもの。auに引き継がれる「利用期間」は約8年分ですわ。
 料金の支払いも「今までどおりクレジットカード支払いでお願いします」と言ったら、「クレジットカードの場合、別の書類を書いてもらわなければなりません」とブツブツ。ええと、銀行口座からの自動引き落としにする場合もなんらかの書類を書かねばならないのと違いますか。「クレジットカード番号、有効期限、間違いないですか?」と聞くので、書類を押しやり、カードを彼の目の前に突きつけて、「間違ってないと思いますが、どうぞ確認してください」とかね。
 なんのバトルだ、なんの……。


 回線がなかなか本部につながらず、私の情報が照会できないとかで、そのお兄さんは本部に電話を入れたわけですが。なにやら電話の向こうの人と話すうちに、口調が変わってきましたよ。
 なにを言われたのか知りませんが、電話を切ったあと、「申し訳ございません。今、回線が混んでいるようで、照会に時間が必要です。あと20分ほどかかりそうですので、一度、外へ出ていただいてもかまいません」とちょっと口調が丁寧なものに。「あと、お客さまの場合、充電器が無料になります。今後、auの携帯電話はこのタイプの充電器に対応するように作られますので、1台で長くお使いいただけます」って、電話する前は充電器が無料になるなんて言ってなかったけど?みたいな。


 お勧めいただいたとおり本屋に行って20分ほどして戻ったら、粗品付(Lismo時計)で契約書の控えやら付属品の入った箱やらが紙袋に入れて用意してありました。別のお客さんの応対をしていたお兄さん、私の姿を見るなり立ち上がって、「用意できています」と袋を渡してくれました。
 別に粗品とかはいらないので、最初からこれくらいの普通の丁寧さで応対してほしかったな。
 というか、若い店員さんに「おばさん」扱いされる年になったということです。うん、ちと心しておかねばならないことかもしれません。本人だけがいつまでも若いつもりでいてもダメだよん、てね。


 まあ、たしかに手数料無料や機種代金無料(W44Kでなければ、どの機種でもよかったし)は、TU-KAサービス終了のあおりをくらう消費者に「いいサービス」だと思いますけど。基本プランがTU-KAより高いうえに、手数料を無料にするために1カ月だけ300円×2が必要だったりして、auからの請求書を見てみないことには、手放しで「無料」を喜べない気がします。
 旧ケータイの電話帳や画像データを新しいケータイにコピーしてくれたのは、ありがたかったですけどね。
 さて、新たなるA5522SAはどれくらいのカメラ機能をもっているのかな。すでに愛しのKODAK製EasyShare V570があるので、そんなに期待していませんが。「おお、いいじゃん」と思わせてくれるといいな。