Diary For Paranoid @ hatena

思いつくまま書くブログ。最近は窪田正孝出演作品感想に特化してます(笑)。

富士山に桜……命の洗濯

070414_1508.jpg


 半期に一度の「総決算」ならぬ「心の洗濯」になりそうな、河口湖・西湖通い。またまた日帰りで行ってきました。富士山、桜、日帰り温泉の3連コンボ。もちろん、樹海散策は外せませんし、外しません!


 徹夜明けの14日未明。トートツに「そうだ、富士山に行こう」と思い立ち、さくっと準備をして(カメラと財布さえあればOK)家を出ました。
 思い立った6時ごろに、ネットで新宿西口バスターミナル8:10発、河口湖駅9:55着のバスに予約を入れておいて正解。ターミナルに着いてみれば、春うららの陽気に誘われてか、人でいっぱい。窓口は長蛇の列。並ぶことなく、券売機で予約していたチケットを購入した私は勝ち組!
 しかし、しかし、やはり私と中央自動車道は相性が悪いみたいです。ユーミンの「中央フリーウェイ」、ソラで歌えるのに(<関係ない)。本日は、7:50くらいに起きた交通事故で15kmの渋滞ですって。……あれですか。また1時間以上遅れて着くアリサマですか。
 事故が起きたのは八王子ICあたり。そうでなくても、高井戸IC〜八王子IC間は交通量が多いのです。すでに深大寺から調布あたりでノロノロ運転、三鷹を越えたあたりで車間距離を詰めていくようなチミチミ運転になりました。うへぇあ。
 ひとつ救いだったのは、今回乗ったバスの運転手さんは、秋の河口湖行きで中央自動車道が工事渋滞していたときに乗ったバスの運転手さんと同じ方だったこと。ちみっと進んでは止まり、またちみっと進んでは止まり、が続くと、わりと乗り物に強い私も酔うことがあります。あの秋の大渋滞を酔わずにクリアできたのは、ひとえに運転手さんの技量のおかげ。このたびも安心して乗っていられました(柑橘系キャンディは手放せなかったけどね)。
 八王子に入ったあたりで、警視庁のパトカーが止まっているのを発見! 左の側壁にボンネットの左角がひしゃげたセダンが止められ、4、5人の警官が路上にメジャーを伸ばして計ったり、手にしたボードになにか書き込んだりしています。その傍ではジャージ姿の50代の男性が携帯電話で話し中。どうやら「ひとり芝居(単独事故)」のもよう。
 「こいつか、こいつがこの渋滞の原因か!」と、つい睨んでしまいました。私だけでなく、車中の左窓側の人はみんな、窓ガラスに頭を近づけていましたから、気持ちは同じだったのでしょう。


 事故地点を過ぎたとたん、なにかの呪いが解けたかのように快速に走り出すバス。
 相模湖あたりでは、山々が黄緑、薄緑、濃緑、ところどころ桃色の春色衣装をまとって、それはそれは絵にしたいような風景が目の前を過ぎて行きます。
 秋にはくっきり見えた富士山ですが、この季節は春霞で見えません。でも、さすがに甲府に入れば、秋よりも薄まった青色に真っ白な冠雪が美しい、雄大なその姿を現してくれました。


 河口湖駅に到着したのは、10:40。11:10の西湖(さいこ)行きレトロバスに乗り込み、「根場(ねんば)」を目指します。
 なぜか外国人観光客が多くて、小さなレトロバスの車中にはドイツ語、フランス語、中国語、韓国語が充満していました。……みんな、カップルだしな。外国人にとって、日本は新婚旅行で訪れたい国なのでしょうか。日本では新婚旅行は海外という人が圧倒的に多いので、ちょっと不思議な感じがします。
 ほとんどの人はコウモリ穴で下車。でも、私はもうちょっと先の根場まで。「西湖いやしの里根場」停留所で降り、車道を渡って左手に行けば、すぐそこが根場浜(ねんばはま)。西湖でも「富士山の眺望がすばらしい」と言われる絶好のビューポイントです。


 停留所から右手の山側へ歩いて行けば、「西湖いやしの里根場」があります。ここは、昭和41年の台風26号で壊滅した根場集落を復元したもの。茅葺きの家々が立ち並ぶ、レトロなやさしい空間が広がっています。入場料は大人200円(小人100円)。
 ある家に入れば、そこは「手漉き和紙」をテーマにした展示即売・体験教室。他にも「大石紬と布」をテーマにした展示即売・体験教室、「つるしびなと布遊び」をテーマにした展示即売・体験教室などがあります。
 西湖の歴史がわかる資料館、押し花や小物づくりの体験教室、特産品販売場に加え、2軒の食事処もあり。1軒はこんにゃくばかりでつくった懐石料理で知られる「こんにゃく懐石 一粒」。もう1軒は、手打ちそばの「根場 而今庵(じこんあん)」。どちらも茅葺きの家がお店になっています。
 時刻はお昼過ぎ。「而今庵」で、温蕎麦をいただきました。鉢のお湯に浸かった蕎麦を、温かいつけ汁につけていただくという変わった作法でしたが、美味しかったですv 「温蕎麦はすぐに伸びるので、お早めに召し上がってください」と言われたような。
 こちらのお店は、基本的に冷蕎麦なんですね。限定の「十割そば」「玄挽そば」、それに「せいろ蕎麦」などのメニューはみんな、冷蕎麦です。ほかに、おにぎりやおでん、デザート等、「もうちょっと食べたいな」という気分にぴったりのサイドメニューも多数。
 座敷に座って、障子が開け放たれた縁側から富士山を見ながらいただく手打ち蕎麦。お茶をいただくころには、満足感で「ほうっ」と幸せの溜め息が出てしまいました。


 「いやしの里」から根場浜へ行く途中に、樹海遊歩道が通っています。西湖に流れ着いた溶岩流の跡を見ながら、青木ヶ原樹海へ。このたびはあんまり疲れたくなかったので、樹海散策は30分ほど。「西湖野鳥の森公園」停留所までの短いコースです。
 森のマイナスイオンフィトンチッドを浴びて、他人の姿が視界に入らない「楽」をメいっぱい満喫しました。たまには「ひとり」を楽しむのもいいものです。


 「西湖野鳥の森公園」からレトロバスで河口湖に戻り、「河口湖ハーブ園」で河口湖周遊レトロバスに乗り換えて「猿まわし劇場」で下車。もうおなじみのコースで、木ノ花美術館(「猫のダヤン」の池田あきこ個人美術館)へ。
 この美術館の裏手の湖畔から、湖の向こうに見る富士山がこれまた絶品なのです。折しも、春爛漫。湖畔を縁どるように植えられた桜が満開です。風に舞う薄桃色の桜吹雪に富士山。絶景かな、絶景かな!(そして、交換したケータイの機種はカメラ機能が今いちということが判明しました。色も奥行きも浅いわあ。この記事と15日の記事の写真はケータイで撮ったもの。秋の河口湖旅行で撮った写真と比べると、差は歴然)


 湖畔を西に進み、本日最後の目的地である立ち寄り温泉「野天風呂天水」へ。2時間1000円で、屋内の檜風呂では熱い温泉、ふつうの温泉、寝湯を、岩で囲まれた露天風呂ではジャグジとふつうの温泉を堪能できます。ちなみに「湯に浸かりながら富士山を見る」ことはできません。方角的に、富士山は見えないんですね。でも山の中の温泉の野趣と澄んだ空気を味わえます。
 立ち寄り温泉に行くつもりでタオルを持参していたので、追加料金はロッカー代だけですみました。無料休憩所や食事処もあるようですが、風呂から出たころ(16:40ごろ)には、終わっていたようでした。


 再び湖畔の桜並木を歩くうちに、温泉でほくほく温もった身体がほどよく冷えてきます。気持ちよくなったところで、17:12のレトロバスで河口湖駅へ。
 帰りは18:20の高速バスを予約していたので、駅のカフェでおにぎり2コとコーヒーで夕ご飯。おにぎりは、特産品のしじみのワイン煮入りでうまうま〜v 駅カフェで特産品を味わえるなんて、うれしいです。こういうところ、河口湖は上手いな〜、観光に力入ってんな〜と思います。


 本日の河口湖・西湖の旅はこれまで。次に行きたくなるのはいつかな〜。
「西湖いやしの里根場」のサイトはこちら
野天風呂 天水」のサイトはこちら


070414_1231.jpg
「西湖いやしの里 根場」から富士山を見る。

お探しの店舗のページはありませんでした