Diary For Paranoid @ hatena

思いつくまま書くブログ。最近は窪田正孝出演作品感想に特化してます(笑)。

「樹海散策」はたぶん、きっと、怖くない

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 以下は某所で「青木ヶ原樹海」について書いたものの、ほぼ転載です。


 昨日の富士山行では、河口湖のほか、西湖の根場(ねんば)を訪ねたことは書きましたとおり。写真は、「富士山の眺望がすばらしい」といわれる、根場浜からの眺めです。このときは風で波が立っていたので無理でしたが、湖面が凪いだときには「逆さ富士」が見られます。
 湖の対岸の緑色の平べったいところが「青木ヶ原樹海」。緑の下の黒っぽい部分は、溶岩。「樹海」は富士山が噴火した際に流れ出た溶岩流の上にできた森なのです。
 溶岩の上にうっすら積もった土に細々と根を張る樹木は栄養不足で幹が細く、曲がりくねり、決してこんもりとは成長しません。成長しすぎると倒れてしまい、その倒木から若木が芽生え、また育っていきます。約1200年続いたそのくり返しが、木々の高さを一定のものにし、平坦なスカイラインをもつ森を作り上げました。


 ここから見る「樹海」も奇景ですが(「平べったい森」って変だと思いませんか?)、中に入って散策すれば、木が絡まりあっているような、木々の葉で空さえ見えないような、生命の“気”を感じる不思議な風景に出会えます。
 「樹海は危険だ」とよく言われますが、人が踏み固めただけの道ながら散策コースが設定されていますので、そこから外れさえしなければ大丈夫。……ときどき道が途切れることがあって「おおう!?」と思いますけど、3、4分も歩けば、道しるべがあるので確認できます。
 樹海遊歩道の道しるべは200メートルおきに設置されています。もし道が怪しくなった地点から3分ほど歩いて道しるべがなければ、そこは道ではない可能性大。迷った地点まで戻るのが吉です。
 晴れた日には、普通の森を散策するのとあまり変わりません。フィトンチッドマイナスイオンのなかを漂う感じで、爽やかですv ちょっと曇った日には、ひんやりとした冷気に、幹が曲がりくねった木々の葉がうっそうと光を遮る、いかにも「樹海」の雰囲気が楽しめます。
 さらに、樹海の遊歩道では滅多に人に会いません。「人の姿が視界に入らない」という、とても貴重な時間が手に入りますv


 ちなみに、樹海につきものの「あれ」について。
 私は、ロンドン塔で、隣りを歩いていた連れが霊障に悩まされたにも関わらず、何も感じずにケロッとしていたという、無敵の「霊感ゼロ」体質ですので、まったく全然へっちゃらです(笑)。ただし、「生涯、死体の第一発見者にはならない」という誓いを立てていますので、無茶はしません。
 樹海で発見される方々は、だいたい遊歩道から50〜100メートルくらい離れた地点にいらっしゃることが多いようです。樹海の「あるエリア」では、年に一度、地元の警察や消防団の方々約300人による大捜索が行なわれていましたが、たいてい「そのときに発見されるくらいの地点」にいらっしゃるようです。それが、遊歩道から50〜100メートル地点なんですね。
 捜索する人も、パトロールの警察官も、山菜採りの地元の方も遊歩道から100メートル以上は踏み込めない(自分が迷ってしまう)ので、発見されない方々はもっと遠くにいらっしゃるということ。
 よほど捜すつもりで遊歩道から外れないかぎり、お目にかかることはない(はず)です。


 樹海の中は溶岩の割れ目から漂い出る地下からの冷気でけっこう冷えています。冬なら間違いなく凍死できます。溶岩(玄武岩)の上では磁石が利かなくなるのも事実です。
 危ないところというのは本当にそのとおりで、うきうきとハイキング気分で入ってはいけないんだろうなあ、と自制はかけているのですが……。やっぱり行きたくなるんですね。なにかの魔力に取り憑かれているのでしょうか。


 観光インフォメーションでもらえる樹海の地図はけっこうアバウトなので(たぶん、青木ヶ原樹海ってきちんと計測されたことがないのでは、と想像。地元の方でも、樹海の全体像を知っている方は皆無と思われます)、地図を見るのが苦手な方と霊感体質な方にはお勧めしませんが、樹海散策、いいですよv