Diary For Paranoid @ hatena

思いつくまま書くブログ。最近は窪田正孝出演作品感想に特化してます(笑)。

秋の河口湖・西湖ツアー〜逆さ富士編〜

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西湖・根場から富士山を望む。
(写真は画像クリックで大きくなります)


 今年の夏のこと。なにかの機会に同い年の遠縁と食事をしたとき、彼女のご両親が富士山のご来光を楽しみに旅行を計画されたのに、出発当日があいにくの雨で、お父さまが旅行すべてをキャンセルなさったという話を聞いたんですね。ビールを飲みながら、「ご来光だったら、富士山五合目までなら河口湖からバスが出てるよ」とか「河口湖だったら、雨でもそこそこ楽しめるポイントがあるよ」とかつらつら話していたら、いつの間にやら「ご両親の旅行の下見も兼ねて、紅葉の季節に一度行ってみようか」ということに。
 ちなみにこの遠縁は祖母の妹の婿取りした旦那さん(つまり大叔父)の実家のほうの方なので、私とは血はつながっていません。なのに、宿で「ご姉妹ですか?」と尋ねられてしまった不思議。

 宿は2年前にお世話になった「湖風の宿あさふじ」。部屋の空き状況と勤め人である彼女の都合を合わせて11月3・4日の一泊二日の旅と決まったのが、10月26日のことでした。


 3日は8:10 新宿発の高速バスで河口湖へ向かいました。10:00過ぎに河口湖駅着。荷物をコインロッカーに預けたのち、西湖・青木ヶ原周遊レトロバスで「河口湖ミューズ館」へ。与勇輝の人形は「追想」というタイトルで、「灰かぶり(シンデレラ)」「真夏の夜の夢」「ピーターパン」「アラビアンナイト」「ニングル」など、物語に着想を得た作品を中心にした展示に変わっていました。
 ミューズ館から徒歩で「冨士御室浅間神社」へ。レトロバスで「道の駅かつやま」に移動し、「ホテル&レストラン・イエスタディ」にて「若鶏の香草焼き」の昼食。さらにレトロバスで西湖を目指します。
 「コウモリ穴」か「西湖いやしの里根場(ねんば)」かの選択で、連れが選んだのはいやしの里。そこで、「西湖いやしの里根場」停留所で下車しました。

 この日、河口湖・西湖は連休最後の観光客で賑わっていたうえに、西湖では車道を使って高校の駅伝予選が行なわれており、交通はかなり混乱。レトロバスも、いつものレトロなバスのほか普通の大型バスも並走させ、行き先によって乗客を振り分けるなどして定時運行に努力していましたが、それでもずいぶん遅れ気味。ガイド役の私の心中、このあたりで暗雲立ちこめてきます。西湖の周遊バスは1時間に1本なので、乗り逃がすと1時間待ち。ひとりだったらそれもまた楽しですが、連れがいる以上、ムダな時間は無くして、できるだけスムーズにたくさん観光スポットを回りたいじゃないですか。

 スケジュールの時間割を考えながら、まずは根場浜へ。「富士山の絶景ポイントのひとつです」と案内したら、連れの人徳か、神のご加護か、そのとき風が凪いで、なんともみごとな「逆さ富士」が湖面に! 夢中で写真を撮って、「そろそろいやしの里に」と立ち去りかけたら、風が吹いて湖面の富士山がかき消えたのが印象的でした。

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西湖・根場浜に出現した「逆さ富士」


 「いやしの里」では、「大石紬と布の館」「紙の館 逆手山房」「つるしびなの館」「土の館 富士炉漫窯 」「陶芸と香の館」などなど、茅葺き屋根の建物をひとつひとつ見て回りました。
 武田家の所蔵品に、幕末に活躍した勝海舟榎本武揚坂本龍馬高杉晋作(彼の書が意外にもきっちりした楷書でビックリ!)ら所縁の品が展示され、刀や火縄銃などを実際に手に取ったり、甲冑を着ることもできる「火の見の館」(展示は1年ごとに変わるようです)はじめ、以前来たときよりも展示・体験の館に食事処、喫茶処も増え、入館料(施設保存協力金)200円で半日は充分過ごせるスポットになっていました。

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西湖いやしの里根場から見た、長く裾引く富士山


 ちょうど来た臨時バスに飛び乗り、西湖を離れて再び河口湖駅へ。ロッカーに預けた荷物を取り出し、こんどは河口湖周遊のレトロバスに乗車。「河口湖畔エリア・西湖エリア レトロバス共通フリークーポン」(2日間乗り降り自由。1300円)が大活躍! 「浅川温泉街(旧「北浅川」)」で降りれば、「あさふじ」は目の前です。
 本当は木ノ花美術館の裏手から夕日に染まる富士山を見たかったのですが、せっかく温泉宿に泊まってるんだしということで、夕日に染まりかける富士山を見ながら展望大浴場にどっぷり。
 しばし温泉を楽しんだあと、木ノ花美術館の裏手を経由して、今回の旅の目的のひとつである梨川の「もみじ回廊のライトアップ」を見に行きました。が、今年は秋の冷え込みが足りなくて、まだ青葉ばかり……。
 「富士河口湖紅葉まつり」の一環として、大きなテント内で特産品や農産物の販売が行なわれていたので素見して歩き、きのこ汁(200円也)をいただきました。ほかにもおいしそうな岩魚や山女の姿焼きや、おやき、甘酒などもあったのですが、これから宿の食事が待っています……。
 あまりにも青葉なもみじ回廊にがっかりついでに、道沿いに紅葉を探しながら河口湖美術館前まで歩きました。そこから宿に電話。出かけるときに18:00ごろに連絡するので迎えにきてほしいとお願いしていたので、すぐに車を出してくださいましたv

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いつもの場所(木ノ花美術館の裏)から夕焼けに沈む富士山


 以前と変わらずたっぷりの「あさふじ御膳」を堪能したあとは、酒の酔いも手伝ってふたりともバタンキュー(私の場合、「富士山」という銘柄につられて、うっかり苦手の芋焼酎に手を出したのが敗因)。23:30の入浴時間終了までにもうひとっ風呂といくはずが、目が覚めたら23:24という「だったら、目が覚めないほうがよかった」というありさま。
 さあ、寝直して、明日は3:20起床です!