Diary For Paranoid @ hatena

思いつくまま書くブログ。最近は窪田正孝出演作品感想に特化してます(笑)。

秋の河口湖・西湖ツアー〜ご来光編〜

 宿に宿泊予約を入れたとき、4日早朝の「富士山ご来光号」の予約もお願いしました。これは、観光バスで富士山五合目まで行き、ご来光を見て、同じバスで戻って来るというツアー。河口湖温泉郷の宿泊する旅館に「ご来光号」の予約を入れると、バスが各旅館を回ってピックアップしてくれます。
 ご来光(日の出)の時刻までに五合目に到着しておかないといけないので、「あさふじ」前にバスが来るのは4:09! ということで、3:20に起床しました。


 寝不足でぼやーとした頭も、真っ暗な外へ出れば、寒さでピキッと目が覚めます。空には降るような星。頭上にオリオン座、離れたところにカシオペア座……。
 河口湖の北側からやってきたバスに乗り込むと、本日は補助席もいっぱいのほぼ満席でした。早くに予約しておいてよかった(予約は前日18:00まで受付。料金は1900円。補助席以外は全席指定なので、早めに予約したほうが吉)。
 五合目までの車中、ほとんどの乗客は寝ていましたが、なぜか眠れなかった私。おかげで、車内に流れる富士山ガイダンスを聞きながら、徐々に富士山を登っていくようすを味わえました。と言っても、バスのヘッドライトを浴びて闇のなかに浮かび上がる木々を見ていただけですが。
 やがて空が白むころ、富士山五合目のレストハウス前に到着。レストハウス内でガイドのおじさんの説明を聞きながら、15分ほど過ごします。日の出10分前に、富士講の「六根清浄」を唱えながら展望台へ。身体が飛ばされそうになるほど強い風が吹きすさんでいましたが、ガイドさんいわく「今朝は微風ですよ」。さらに聞けば、気温はただ今、ジャスト0度!
 宿の仲居さんに「うちの羽織も持って行くといいですよ。あと、靴下は必ず重ね履きしてくださいね」と言われていたとおり、足はきっちりハイソックスと靴下を重ね履きし、パーカーの上から羽織を着ましたが、まだ寒い。マフラーと手袋を持参しなかったのが敗因でした。ハイネックの服だから、写真撮るときに邪魔になるからと油断してはいけませんでしたね。

 震えながら展望台で待つこと5分。白みかけていた空がちょっと暗くなったと感じたとき、雲のなかから真っ赤な丸い太陽が昇ってきました。雲を紅く染めながら、それよりも赤い朱色の太陽。残念ながら、雲に上下を隠されて「天人のもつ宝珠のような丸い太陽」は拝めませんでしたが、ガイドさんによれば「めったに見られないほどの、真っ赤な日の出」だそうです。
 2008年11月4日6:05、ご来光遥拝。


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五合目標高2,305m。
天地の境に姿を現した真っ赤なご来光。


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見る見るうちにあたりは明るく……。
下に見える湖は山中湖。


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そのころの富士山山頂。


 「ご来光、万歳!」を三唱したあと(でも寒くて声が出なかった)、再びレストハウスに戻り、あったかい甘酒と「富士山ご来光」の登山証明書と「百才長寿の鈴」をいただきました。
 このときくらいおいしい甘酒を味わったことは、これまでなかったと思います。日本人に生まれてよかったv

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五合目の標高で、すでに雲がこんなにも近い


 どんどん陽光が満ち、雲が切れ、青空が広がるなか、バスは河口湖畔目指して富士山を下ります。途中、静岡県側、山梨県側の麓(ふもと)の風景を見晴らしたり、木々の植生の移り変わりを眺めながら、8:00過ぎに宿に帰還。
 おなかが空いていたので「すぐに朝食お願いできますか」と尋ねれば、そのまま食事処に案内されました。前日に8:30からお願いしていた朝食を、臨機応変に8:10に用意していただけてありがたかったです。
 温かいお味噌汁にごはん、くつくつ煮立つ湯豆腐に冷えきった身体がぬくもりを取り戻します。がっつり食べて、おひつを空にしました(笑)。寒いとおなか、減るんですよ。
 朝食をいただいたあとは、9:30の終了時間ギリギリまで富士山を眺めながら朝風呂を楽しみました。浅川温泉は、カルシウム・ナトリウム・硫酸塩・塩化物温泉(弱アルカリ性・低張性高温泉)。神経痛・筋肉痛・関節痛や慢性消化器病、冷え性疲労回復に効くのですv


 今回の旅のメインイベントは「もみじ回廊ライトアップ」と「富士山五合目ご来光」でしたから、これでどちらも果たしたことになります。でも、河口湖はまだまだ見どころ、いっぱいです!
 「久保田一竹美術館」で「一竹辻が花」を見て(「光響〜四季」がアメリカの展示会に出かけていて、見られなかったのがとても残念でした。あれこそ、一見二見の価値ありなのに……。来年の4月まで戻らないそうです)、喫茶処で緑の庭園に白々と落ちる滝を目の前にお抹茶(630円也)をいただきました。
 次に「UKAIオルゴールの森」に行き、世界最大級のダンスオルガンの演奏、中庭のカリヨン広場の「からくり人形と噴水のショー」、オルゴールミュージアムの「自動演奏楽器と弦楽四重奏のコンサート」(今回はチェコプラハから招聘した男性4人のカルテットによる演奏。曲は『くるみわり人形』から「花のワルツ」と、ヴィヴァルディ生誕330年祭に合わせて『四季』より「秋」)と、見どころ聴きどころをすべて網羅。入場券とセットのランチ(オードブル&きのこのスパゲッティ)と富士桜高原麦酒の樽生ラオホで昼食タイム。

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この噴水もオルゴール。
人形が指揮する音楽に合わせて水が踊ります。


 その後、ロープウェイ乗り場近くにある「杉養蜂園」の店舗で「はちみつ入りソフトクリーム」(300円也)を。これがまろやかな甘さでとってもおいしい! あったかいはちみつ入り柚子ジュースも試飲させていただいて、まったりしました。
 そのあとは私の失敗で新宿駅行き高速バスの発車時間に1時間も早く河口湖駅に戻ってきてしまったのですが……。言い訳をすると、今日は河口湖大橋が補修工事で閉鎖されていたため、道路が渋滞気味でレトロバスの運行がまたもや怪しかったのです。でも、さすがに1時間前に駅に戻るつもりはなかったですよ orz。
 夕焼けに照らされてほんのりバラ色に染まった富士山を眺めたり、ショップで印伝を買ったり、カフェでお茶を飲みながら荷物の整理などをしているうちに時間となりました。

 帰りのバスでは、乗ったとたんに爆睡してしまいました。気がついたら新宿でしたよ、マジで。ガイド役、最後あたり失敗二連発…… orz。
 連れに楽しんでいただけたらよかったのですが、微妙にツボをはずした気もする。ま、次からはひとりでも大丈夫でしょう。
 河口湖も5回目になりますが、不思議なほどに飽きません。連れには笑われましたが、私はやっぱり富士山が、それも河口湖畔から見るきれいに左右対称に裾を引いた女性的な富士山の容姿が好きなんでしょうね。


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「湖風の宿あさふじ」サイト
http://www.asafuji.com/

「富士山五合目ご来光号」サイト
http://www.fujisan.ne.jp/event/info.php?if_id=670&ca_id=3&page=&sum_count=&kensuu=

富士河口湖総合観光情報サイト」
http://www.fujisan.ne.jp/