岡本太郎「明日の神話」

　京王井の頭線とＪＲや東急東横線、東京メトロ銀座線・半蔵門線・副都心線が接続する渋谷駅はよく乗降する駅です。その京王井の頭線と各線を結ぶ（すなわち渋谷マークシティとＪＲ・メトロ銀座線・東急東横線の駅ビルを結ぶ）コンコースの壁に、巨大な壁画が登場しました！

　代官山のスタジオへ取材に行く途中、コンコースに人だかりができているので「なにごと？」と思ったら、暗めの色調に踊るような赤がたいへん印象的な、岡本太郎の「明日の神話」がお目見えしていました。つい先日まで工事用仮設壁に覆われていたんですよね。昨日（18日）、除幕され、公開が始まったようです。
　テレビのニュースや美術番組で何度か、その由来や渋谷駅に置かれることになった経緯などとともに絵柄を見ていましたので、「ああ、これかあ」という感じでした。
　1968〜69年の制作。日本万国博覧会（大阪万博）の「太陽の塔」と同時期の作品ですね。メキシコに新設されるホテルのロビー用につくられたものですが、ホテル建設が頓挫したため、それっきり行方不明に。2003年９月、メキシコシティ郊外で発見されたのでした。

　縦5.5メートル、横30メートルですからね。でかい！　これから恒久、この場所で見られます。そのときどきの気分でなにかしらのメッセージを感じながら、壁画の前を通ることになるでしょう。

「『明日の神話』再生プロジェクト オフィシャルページ」↓
http://www.1101.com/asunoshinwa/