Diary For Paranoid @ hatena

思いつくまま書くブログ。最近は窪田正孝出演作品感想に特化してます(笑)。

Gloria in excelsis Deo

Les anges dans nos campagnes
Ont entonné l'hymne des cieux,
Et l'écho de nos montagnes
Redit ce chant mélodieux :

Gloria in excelsis Deo
Gloria in excelsis Deo


荒野(あらの)の果てに 夕日は落ちて
妙(たえ)なる調べ 天(あめ)より響く
グロリア インエクセルシスデオ
(いと高き天において 神の栄光あれ)
  賛美歌「降誕」Les anges dans nos campagnes


 「信教の自由」を保障された日本人として、生まれは神道、育ちは仏教、家庭教師はキリスト教、成人したら無宗教というありさまなのですが、クリスマスイブの夜は教会に行かないとなんとなく落ち着きません。子どものころの習慣とはオソロシイものですね。
 キリスト教のもうひとつの大切な行事であるイースター(復活祭)は、毎年変わる移動祝祭日なのでつい忘れるのですが、クリスマス(降誕祭)は忘れようがないので、24日が近づくと気分的にそわそわします。

 東京でのクリスマスミサは、昔、市ヶ谷に勤めていた関係で、もっぱら四ッ谷の聖イグナチオ教会カトリック)に行っていたのですが、今年は原点に立ち返ることに。
 私は、小学2年くらいから中学3年にかけて、新教(プロテスタント)の一派であるメソジスト教団の教会の礼拝と日曜学校に通っていました。なので、自宅近くにあるメソジスト派の教会を探してみたのですが……なかったんですね。そこで、メソジスト派の教義に近い日本ナザレン教団の下北沢教会に行くことにしました。


 下北沢駅西口から徒歩5分。こじんまりとした教会では集まる人のほぼすべてが知り合いらしく、私はちょっと異分子な感じ。でも、教会は来る者をあまねく迎え入れるところですからね。気がねする必要はありません。「こんばんは」と挨拶だけ交わして、会堂の中へ。
 19:00ちょうどに燭火礼拝が始まりました。これは、会堂内の照明を消して、ひとりにひとつの小さな手燭台に立てられた蠟燭の火を頼りに礼拝を行なう、クリスマスミサのひとつのかたちです。
 メソジスト派とは、若干、ミサの内容や歌う賛美歌が違いますが、それでも古巣に戻ってきたような安心感がありました。やっぱりカトリックのクリスマスミサとはかなり違いますね。じっくり自分のなかを見直して、考え、祈る時間をもつことができました。
 帰りがけに牧師さんから「またいらしてくださいね」と声をかけていただきました。こういう気安さが、プロテスタントのいいところなんですよね。


 近年は仕事の都合でクリスマスミサに行けなかったので、久しぶりに聖なる夜に敬虔な気持ちを抱いて、帰路につきました。最寄り駅に降り立てば、駅前で地元の教会のコーラス隊がクリスマスキャロルを歌っていたりして……。その前を通り過ぎる人も心なしか表情が穏やかで、楽しげで……。
 I wish you a Merry Chiristmas!
 2008年の今日と明日が、ステキなイブ&クリスマスでありますように。


 以下は、覚え書きです。「言葉」には、どの民族も大きな威力を感じていたのだなあ、と思わされます。
In the beginning was the Word, and the Word was with God, and the Word was God. The same was in the beginning with God. All things were made through him. Without him was not anything made that has been made. In him was life, and the life was the light of men. The light shines in the darkness, and the darkness hasn't overcome it.

初めに言葉があった。言葉は神と共にあった。言葉は神であった。この言葉は初めに神と共にあった。万物は言葉によって創られた。創られたもので、言葉によらずに成ったものはなかった。言葉の内には命があり、命は人間を照らす光であった。光は闇のなかで輝くが、闇はそれを理解しなかった。(「ヨハネによる福音書」第1章1〜5節)