Diary For Paranoid @ hatena

思いつくまま書くブログ。最近は窪田正孝出演作品感想に特化してます(笑)。

東京ぶらり旅「旧岩崎邸庭園」 その3「オータムコンサート」

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旧岩崎邸庭園入口にある、岩崎家の家紋「三階菱」。現在の三菱のマークは、
この家紋と土佐山内家の家紋「三ツ柏」を組み合わせたもの。
(写真は画像クリックで少し大きくなります)


 10月10日にぶらりと見学に出かけた「旧岩崎邸庭園」を再び訪ねました。今回の目当ては、13時からの「オータムコンサート」。俳優として、そして近年ではケーナ奏者としても知られる田中健による、旧岩崎邸の庭園でのケーナ演奏を聴くためです。そう、本日のコンサートは1階バルコニーが舞台の野外演奏なのです。
 何回見ても発見がありそうな旧岩崎邸。邸内も見たかったので12時前に着くように出かけたのですが、庭園の芝生に並べられたイスはもう満席状態でした。でもご安心を。芝生に直に座れるように、座布団が配られています。パラソルを立てて、ドリンクと小岩井農場直送のマドレーヌやクッキーなどを販売しているコーナーもあり、芝庭は喧噪のなかにありました。

 なぜここで小岩井農場が出てくるかというと、この農場は1891(明治24)年、日本鉄道会社副社長の小野義眞、三菱社社長の岩崎彌之助、鉄道庁長官の井上勝の3人の共同開墾から始まったからです。彼ら創始者の名前から一字をとって、小岩井農場命名されました。1899(明治32)年に岩崎家の所有となり、1938(昭和13)年には株式会社(小岩井農牧株式会社)になりましたが、株主は三菱関連企業で占められています。
 その小岩井農場のマドレーヌとクッキーを、旧岩崎邸庭園でも販売できるようになったとか。和館にある「御茶席」でも土産用として販売されています。
 せっかくお茶菓子にぴったりな製品なのだから、御茶席のメニューに加えたらいいのにと思うんですけどね。甘酒セットやケーキセットにはバウムクーヘンがついてくるのですが、これは小岩井農場製ではないんです。……まあ、扱えるようになったのはほんとについ最近のようですので、イロイロ大人の事情があるのかもね。
 
 開演時間まで邸内をぶらぶら。しかし本日は見学者も多くて、1階から2階への階段は入場制限が行われていました。古い建物なので、一斉に大人数が動くとよくないらしいです。……まさか、突然、床が抜けたりはしないでしょうが。
 御茶席でまったりと甘酒セット(甘酒にバウムクーヘンと煎茶付/500円)をいただき、開演前に庭園に戻りました。

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紅の落ち葉が風情ある和館の坪庭。沓脱石がすばらしい。
左の障子の奥が「御茶席」。庭を見ながらちょっと一服。


 ケーナ田中健に、ピアノ伴奏が羽仁知治。羽仁氏は自由学園創立で知られる羽仁一族のおひとりだそうです。芝生に座って、はるか後方から見るスーツ姿の田中氏は、日焼けした顔にがっしりした体つきが目立つ、「偉丈夫」という印象の方でした。そういう方が、小さな縦笛を操るというギャップにまた味わいがv
 「アメイジング・グレース」から始まって、「コンドルは飛んでいく」といったケーナ定番曲のほか、「ちいさい秋見つけた」など、約40分ほど。澄んだ秋の青空と空気に、ケーナの哀愁を帯びた音がぴったりはまってました。

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洋館のサンルームからコンサート会場の庭園を見る。


 「オータムコンサート」も、入園料400円のみ。追加料金はありません。季節のコンサートも秋に限らず開催されているようですので、旧岩崎邸庭園のサイトの「お知らせ」などチェックしてみてください。


「納屋猫の旅・たび・写真」にも写真をUPしました。
http://nayanekoph.exblog.jp/13141414/

「公園へ行こう!」内「旧岩崎邸庭園」サイト
http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index035.html

小岩井農場」サイト
http://www.koiwai.co.jp/