天国と地獄の日
池田あきこ女史の『ダヤン、タシルに帰る』刊行記念サイン会に引き続き、またまた猫の本のサイン会に行ってまいりましたv この「日記」でも紹介しました「ふちゃぎん家」のふちゃぎとエリザベスたちが写真集になったのです!
発売は10月1日(ふちゃぎが拾われた日)だったのですが、その前の9月12〜16日にメールでサイン会参加申し込みがあり、即行、送りました。
申し込みが多かったらしく抽選になったのですが、珍しく当たりました! 常々の自分のクジ運のなさを顧みるに、メッセージ欄に写真や動画について熱い感想を書いておいたのがよかったのでしょうか。
有隣堂アトレ恵比寿店にて、14:00からのサイン会にワクワクしながら行きました。
blogなどでは、ふちゃぎの飼い主こと「ふちゃ主」で知られる宮良隆彦氏は沖縄在住で、写真家のドイツ人のお父様と元美術教師の日本人のお母様をもつ方です。
サイン会に参加申し込みをしたときは、そのような事情を知らず、ただふちゃぎやエリザベス、しゃらく、チロほかの猫たちを、あんなにも活き活きと、それぞれの性格が見てとれるほどに愛情深く撮影された方にお会いしたかっただけだったのですが。
写真集の特設サイトの著者近影を見て、もうひとつ楽しみが増えましたv
いや、本当にテライケメンv スーツが似合うがっしりした体つきに、「この顔でそれはありなのか」と思えるほどに、誠実さがにじみ出ているような方でした。
スタッフに整理券代わりのレシート裏に宛書きを書いておくよう指示されたのですが、それを見て「○○○○○○さんですか?」と呼び方を確認しながら、私の名前とご自分のサインを書いてくださいました。
机の上にもぐらのぬいぐるみが置かれていたので、「これ、ふちゃぎの宝物のもぐらですか?」と尋ねたら、「そうです。エリザベスたちはつれて来れないので、せめてふちゃぎだけはと思って。ふちゃぎの代わりに……」とおっしゃっていました。
1年近くふちゃぎが宝物として、くわえ、なめ、つつきまわし、いっしょに眠り、していたためか、ぬいぐるみのフワフワ感はなくて、色もあせていました。いかにも「愛用の品」な感じ。それに、動画を見て想像していたより小さくて、「ああ、ふちゃぎって小さかったんだ」としみじみ。他人の匂いがついたらマズイかなと思いつつ、指先でちょっと触らせてもらいましたv
握手もしていただきました。私が差し出した右手を両手で包むように握ってくださったのですが、さらっとした、でも熱くて厚くて大きな手の感触が残りました。
「ふちゃぎん家」の報告で、ふちゃぎが8月末に家出していたことは知っていました。出版社のスタッフの方から、東京・立川の猫返し神社(立川水天宮 阿豆佐味天神社)の絵馬に「名前を書いてください」と言われたので、書いてきました。
いつになったとしても、冒険を終えて無事に帰ってきてほしいと思います。
写真集『ふちゃぎとエリザベス』は、DVD付きで税抜1800円(発行:サンクチュアリ出版)。『ふちゃぎとエリザベス』のサンクチュアリ出版特設サイトは、こちら。
情報で、「売り上げカード」にふちゃぎとエリザベスの足形が印刷されていると聞いたので、有隣堂での購入時に「カードもいただけますか」と言ったら、抜かずに袋に入れてくれました。
あとで確認したら、2匹の足形が! かわいい〜v そんな遊び心も楽しいです(知らなければ、見逃す確率100%の遊び心ですが(苦笑))。
この写真集のいいところは、猫という生物が愛らしく、そしてポートレートのように克明に撮影されていることです。猫にまつげがあること、猫の目に涙がたまるようす、顔中を網羅するようなひげの細かさ、そのひげが前後に引かれるさま、仔猫がミルクを飲むとき、耳がピクピク動くさま……細やかな猫の動きが写真に、動画に写されています。「これだよ! これが猫のかわいさなんだよっ!!」と、のたうち回りたくような写真集。
猫や犬の写真集というと、「人間の勝手で不幸になるペット」「人間に虐待された野良猫や野良犬」「こんなにかわいい動物を捨てる人間をどう思いますか」といったメッセージをもったものがけっこうあります。そういうメッセージ性のある作品も、たしかに必要だとは思います。
でも私は、猫のかわいらしさや、こんなにも性格などに個体差があるといったところを、人間の恣意なく見せてくれるから、『ふちゃぎとエリザベス』を購入する気になりました。
ふちゃぎもエリザベスも捨て猫。彼らの仕種を見ているだけで、捨てたり、虐待したりする人は減るのではないか。こういうメッセージの発信の仕方もあると思うのですが、どうでしょう。
私の生活圏内の書店では見かけないのですが、大きな書店の「写真集」あるいは「ペット」のコーナーに置かれているのではないかと思います。
ご購入の際には、ぜひ店員さんに「売り上げカード、いただけませんか」と言ってみてください。売り上げをPOSシステムで管理している(購入時、書籍のバーコードを機械で読み取っている)お店なら、抜かずに渡してくれると思います。
ふちゃぎとエリザベス(DVD付き) (Sanctuary books)
- 作者: 宮良隆彦
- 出版社/メーカー: サンクチュアリ出版
- 発売日: 2007/10/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 1人 クリック: 19回
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サインをいただいてから、新宿経由で向かいました……歯医者へ。
大学生のときに治療した差し歯が5本あるのですが、経年劣化で歯肉との間に隙間ができていたのです。本来の歯の上にセラミックの歯をかぶせているので、歯肉とセラミックの歯の間に隙間が空くと、そこから菌が入って本来の歯がムシ歯になる危険があるんですね。本来の歯がヤラれると、差し歯ではなく、入れ歯にしなければならなくなる……ということで、5本のうち、劣化の激しい2本を1カ月半かけて、差し歯をつくりなおすことになっていたのです。
今日はそのうち1本の治療だったのですが、隣りの差し歯とつながっているのをまず切断し、それから接着剤でぺったりついているセラミックを壊して、剥がしました。
ンキューンバリバリガリガリという、あの歯医者さん独特のアレが頭蓋中に響き渡りました。30分近くガリガリされた気がします。顎が疲れて、ピクピクワナワナするのを止めるのに必死。ついでに、脚がこむらがえりを起こしそうになって、それを耐えるのにも必死。
差し歯にしたときに神経を抜いてしまっているので痛みはないのですが、頭蓋を細かく揺すぶられる感覚に、途中で「もうイヤだ〜!」とネを上げそうになりました orz。
7月のインフォームド・コンセントの際に、5本いっぺんの治療を勧められたのですが、仕事で時間が取れない事情などで「待ったなし」の2本だけお願いしました。……2本にしておいて、よかった。あのガリガリが5回もなんて、耐えられない。
でも、体力があるうちに、残りの3本もやり直したほうがいいなあとも思いました。1本の差し歯をはがし、本来の歯を消毒し、差し歯の型を取り、仮歯まで1時間。帰宅して、ご飯も食べずに寝てしまいました。身体中、くったくた。ものすごく体力を消耗しました。
……あと、1本あるのよね。11月中旬まで、治療に通わなきゃならないのよね……。
まさに天国と地獄を味わった1日でした。