Diary For Paranoid @ hatena

思いつくまま書くブログ。最近は窪田正孝出演作品感想に特化してます(笑)。

銀座でフレンチ!

 大学時代の友人の招きで、ホテル西洋 銀座に行きました。

 私の出身大学には、大学院・短大を含めた大学部と中・高等部を合わせた学園全体のOGの会があります。年に一回の会報と、毎年、10月第4土曜日に開催されている「ホームカミングデー」(卒業生全員を対象にした同窓会みたいなもの)の招待状が来たときに、「そういえば、会員だったっけ」と思うくらいのモノなのですが。
 その会に東京支部がありまして、友人がそれに関わっていたのですね。なんでも今年度は支部会報の制作担当になったとかで、「原稿を書いてほしい」と相談されたのです。それが、昨年の10月のこと。


 なぜ、東京支部会に所属しておらず、「ホームカミングデー」にも一度も参加したことのない私なんぞに話が来たかと申しますと。
 そもそも国文学科の友人とフランス文学科の私が知り合ったのは、大学部のCartoon同好会(いわゆるマンガ研究会)に入会したのがきっかけ。同期のメンバーは仲が良くて、卒業後もよくいっしょに遊んでいました。音信不通になってしまったひとり以外、今でも年賀状のやり取りが続いているくらいです。
 さて、これまで支部会報で紹介してきた卒業生は、フライトアテンダントになった方やお華やお茶の先生になった方、テーブルマナーの講師をしている方、ホテルマネージャーとしてプロのもてなしを身につけた方など、学園が目指す「清く、正しく、優しく、強く」誠実にして気品ある女性ばかりだったそうです。いちおう「神戸の白亜のベルサイユ宮」とか呼ばれる「お嬢さま学園」ですからね(笑)。
 ところが、友人ときたら、「Cartoon同好会の出身者で、マンガ関係の仕事に就いている卒業生を紹介しよう」と思いついたらしいですよ。で、彼女の心中で白羽の矢が立ったのが、同期の私と、後輩だったプロのマンガ家さんだったわけです(厳密に言うと、私は「マンガ関係の仕事」ではないのですが……)。「教養ある良妻賢母をつくる」という建学の精神から180度はずれた私なんぞが、70代、80代の会員もいらっしゃるという支部会の会報に載ってもいいのですかねとは思いつつ、「会報のマンネリ化をなんとかしたい」という友人の意気込みにつられて、依頼どおり800字の原稿を書いたのでした。


 前置きが長くなりました。本日は、会報のゲラができたので、チェックしてほしいということで呼ばれたのです。原稿依頼のときは、ホテルオークラ東京のフレンチレストラン「ラ・ベル・エポック」のランチコースでした。今回のゲラチェックは、ホテル西洋 銀座のフランチレストラン「レペトワ」プレミアダイニングルームのランチコース。なんですか、この豪華な「御礼」は……。
 「レペトワ」のヨーロピアンクラシックな調度に囲まれ、洗練されていながらも堅苦しくはないウエイターさんにサーヴいただく、ステキなひとときv 満席ながら、テーブルとテーブルの間の空間がほどよく取ってあるので、ほかの席の会話が気にならず、またこちらも気兼ねすることなく会話を楽しむことができました。
 会報のゲラができるまでの話をつらつら聞いていると、私の原稿が「である/だ」調だったので、支部の運営メンバーが掲載許可をくれるか、心配したとのこと。うん、それは織り込み済みだわね。「今までの会報の記事は『です/ます』調どころか、『でございます/でありましょう』文体だったろうと思ったから、わざとだよ。マンネリ感を払拭したいと聞いていたし。文体操作は、文章を書き慣れていない人にはなかなかできないだろうしね。いい機会だと思ってさ。多少反発があっても、『ライターの文章だから』で通るでしょ」と答えれば、古参の運営メンバーに「個性がよく出ていて、おもしろい」と言われたそうで。まあ、よかったですよ(笑)。


 お料理は、1月の「Chef's Selection Luncheon Menus(シェフお薦めのランチメニュー)」から「前菜2品&メインディッシュ1品&デザート&コーヒー」のコースを。前菜は「帆立貝のポアレ 香草のサラダ仕立て バルサミコビネガーと生姜の香り」と「本日のスープ」を、メインは「鴨胸肉のロースト リンゴのハチミツ焼き添え」を選びました。
 「本日のスープ」は「カブのクリームポタージュ」。カブをクルトン風に小さく四角に切ったものと、カブの葉を裏ごししたものがスープ皿の底に置かれていて、そのうえからポタージュを注ぐというサーヴ。溶けたカブの葉の裏ごしの緑が、白いポタージュに模様を描くように広がっていくのがきれいでした。
 「帆立貝のポアレ」は、帆立貝が新鮮で大きくて食べごたえがありました。バルサミコビネガーが合いますね。「鴨胸肉のロースト」も美味しかったです。リンゴのハチミツ焼きの甘酸っぱさが、日頃に食べつけない味わいで、なんだかウキウキ楽しみました。
 デザートはケーキワゴンからのチョイスで、なぜかふたりとも「オレンジのシャンパンムース」と「ベリーのタルト」を選びました。気が合うのかと思いきや、「ストロベリーシャーベット!」「ピスタチオのアイスクリーム!」と、三品めで意見分裂(笑)。若いウエイターさんがその場で、デザート皿にソースできれいに飾りを描いてくださったのに感嘆しました。友人がハートマーク基調、私がちりばめた宝石風(かな?)。同じじゃないのがいいじゃないですかv
 友人いわく「ホテルレストランのフレンチは、日本人の舌に合わせてあるから、いい意味でも、悪い意味でも、クセがない」。でも私は、フランスの伝統的な料理の味より、日本人に合わせた味わいのフランス風料理のほうが堪能できます。……難しいところではあると思うんですけどね。


 そのあと、メゾン エルメスエルメス銀座店)の2階にあるカフェでコーヒーを、日比谷公園前の「カフェ・ア・ラ・ティエンヌ」でドライシードルを飲みながら、夕方までおしゃべり。朝方まで「おなか、気持ち悪い」とか言ってたのは誰だ?という勢いで、食べて、飲んで、いたしました。たまには「銀ブラ」も気分が変わっていいですねv

お探しの店舗のページはありませんでした


ピュイフォルカ シャンパンバー HERMES 銀座店

食べログ ピュイフォルカ シャンパンバー HERMES 銀座店