Diary For Paranoid @ hatena

思いつくまま書くブログ。最近は窪田正孝出演作品感想に特化してます(笑)。

これが、明日のリアル。『ケータイ捜査官7』

 テレビ東京の深夜枠、火曜日25:30から再放送中の『ケータイ捜査官7』がおもしろいです。本放送は水曜日の19:00から30分枠で、ジュニア向けの特撮ものなのですが、侮れません。
 ヤクザ映画や『着信アリ』や『神様のパズル』の監督として知られる三池崇史がシリーズ監督(製作総指揮)を務め、三池氏のほか、渡辺武、辻裕之麻生学小中和哉、鶴田法男、押井守金子修介、丹野雅仁、湯山邦彦西海謙一郎が順繰りに各話の監督を担当しています。
 個人的に、2002年放送の『相棒 警視庁ふたりだけの特命係』や『スカイハイ2』の監督、『ミステリー民俗学者 八雲樹』の演出である麻生学、言わずと知れた押井守押井守の後輩である『デスノート』『デスノート the Last name』の監督・金子修介、アニメ監督として長いキャリアを誇る湯山邦彦が参加しているということで注目はしていました。
 さらに、原作&制作にProduction I.Gが入っているので「観なきゃなあ」と思いつつ、本放送の時間が時間なので、4月から放送されていたにも関わらず、なんとなく見損ね続けていたのです orz。


 でも、たまたま見たときに、第16話の「セブン対ゼロワン!」とか、第23話の「ケータイ死す」とか、第28話の「ケータイが生まれた日」(「これは絶対に観てほしい!」と思う回です)とか、気になる話数があったんですね。それで、深夜枠で放送されるようになってから腰を据えて観てみたら、これがおもしろい。というか、ハマる! ハマッた!!
 なかでも、脚本が櫻井圭記の話数(第28話「ケータイが生まれた日」、第31話「ゼロワン、走る」)、冨岡淳広の話数(第9話「バディシステム」、第16話「セブン対ゼロワン!」、第23話「ケータイ死す」)、山口宏の話数(第8話「トラップ・ビル」、第14話「セブンの子守唄」)が好きですv


 主人公は、父親の仕事の関係で転校をくり返してきたため、友人をつくるなどの人間関係を築くことに疲れ、何事にも興味をもてず、話しかけられても「ああ」「うん」と面倒くさそうに答えるのみで、クラスでは「空気くん」と呼ばれている高校生、網島ケイタ。
 そんな彼が、家出を計画し、バイクを走らせているとき、暴走した工事用作業ロボットに襲われる。逃げ惑うケイタの前に現われたのは、滝本壮介という男と、歩いてしゃべる人型ケータイの「セブン」。滝本の指示でセブンは作業ロボットのAIを掌握するが、ケイタをかばった滝本は重傷を負う。
 その事件の背後には、ロボットAIを暴走させて都市機能をマヒさせ、人びとを混乱に陥れようとするサイバー犯罪者の姿があった。
 新たな事件の発生に、傷をおして出動しようとする滝本。その正義感や責任感に圧倒されたケイタは、「俺が行く」と言ってしまう。無気力高校生ケイタの心のなかに「他人のために動く」ことのできるやさしさを見出した滝本は、ケイタに「おまえはやさしい」と告げ、相棒であるセブンを託す。
 大人の男として尊敬の念を抱いた滝本に、自分でも気づかずにいた良いところ(やさしさ)を認められたケイタは、セブンの指示のもと、泣き言を漏らしつつも気張って事件を解決する。滝本に「よくがんばったな」と言ってもらえると信じて。しかし、滝本は帰らぬ人となっていた。


 携帯電話会社の「アンカー」は、自己のネットワークを含めた日本のコンピュータネットワークをサイバー犯罪から守るため、独自の秘密機関を組織していた。その名も「アンダーアンカー」。滝本はアンダーアンカーに所属するエージェントで、セブンは彼と組むバディ(相棒)のフォンブレイバー (Phone Braver)であったのだ。
 フォンブレイバーは携帯電話の形態をしているが、四肢をもつ人型ロボットに変形し、意思を有し、人間と会話することができる。あらゆるネットワークへの介入が可能という、ある意味、最強のメカだが、介入に要する5秒間は無防備になるため、バディであるエージェントの援護が必須となる(ついでに、小さいうえによくこけるので、移動にはバディの手が欠かせない)。また、すべての行動において、バディの認証を必要とする。
 このフォンブレイバーは、アンカーの創立者であり、人間と人工知能の「親しい関係」を実現させようとしていた宗田雅芳、ロボテック研究の異端児でなにより機能優先を貫く技術者・伊達雄人、ふたりを引き合わせた先輩格の水戸幸平という、3人の科学者がつくりだした「未来の可能性」だった。


 滝本の遺志を継いで、まずは研修生としてアンダーアンカーのエージェントとなったケイタ。学校と仕事の両立に疲れ、命がけの作戦に「もうイヤだ」「なんで俺が!?」と愚痴り、セブンとも「このケータイ」「なんだ、研修生」とやり取りする間柄だったのが、やがていつしか「セブン」「バディ(ケイタ)」と呼び合う仲に。
 ふたりが築き始めた、人間と機械という本来あるべき「主従」の意識を超えた、対等の友だちという関係は、3人の科学者たちが目指した「夢のかたち」であり、同時に、元アンダーアンカーのエージェントで、今はサイバー犯罪者として暗躍する間明蔵人(まぎら くらんど)が予言する「フォンブレイバーは人類を滅ぼす」という「未来の姿」でもあった。
 ケイタとセブン、ふたりが向かう未来はどっちだ!? そう──これが、明日のリアル。


 と、まあ、長くなりましたが、たぶんこんな話だと思います。いや、理屈はいいんですよ。つまるところ、登場するフォンブレイバーたちがかわいすぎるんですよ! さすがにセブンタイプの携帯電話をもつために(ほんとにあるんだよん! 「フォンブレイバー815T PB」というのだ)ソフトバンクに移行しようとまでは思いませんが、バンダイの「DXフォンブレイバー7」は欲しいかもしれない……。
 ケイタと「セブン」、桐原大貴と「サード」、そして、もう今ではツンデレ属性としか思えない、「お前は圏外だ。」が口グセでる〜るる〜♪な「ゼロワン」、これから出てくるらしい「ファイブ」(ゼロワンはセカンド、サードはフォース、セブンはロクと兄弟機だが、ファイブは汎用型の試作品として単機開発された。間明のバディとなる予定だったファイブは、ゼロワンの反乱に巻き込まれ、使用不能になったはずだが……)。特にケイタとセブン、そしてゼロワンとの関係は、『ツインシグナル』に代表される、人間と人工知能の関係性にアンテナが立っちゃうファンにはたまらないはず!
 レンタルDVDも出ているので、興味をもたれた方はぜひご覧になってくださいませ。個人的趣味ですが、勝野洋と洋輔の親子共演も、捜査7課(ハイテク捜査課)の刑事とその部下役で見られちゃうんだぜ。


 最後に。セブンの初期の口グセは「ケータイは投げるものではなーい!」ですが、私はケータイをよく落とします。ボトッと。ゴトッと。ごめんね。これからは気をつけるね。


テレビ東京ケータイ捜査官7」サイト↓
http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/k-tai7/

ソフトバンクモバイル「フォンブレイバー 815T PB」ページ↓
http://mb.softbank.jp/mb/product/3G/815t_pb/


ケータイ捜査官7 File 01 [DVD]

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ケータイ捜査官7 DXフォンブレイバー7

ケータイ捜査官7 DXフォンブレイバー7