Diary For Paranoid @ hatena

思いつくまま書くブログ。最近は窪田正孝出演作品感想に特化してます(笑)。

映画『永遠の愛に生きて』は私的永遠のオールタイムベスト



 エドワード・ハードウィックが5月17日に亡くなったと今頃知り、落ち込んでいます。満78歳。グラナダTV制作、ジェレミー・ブレット主演の『シャーロック・ホームズの冒険』の二代目ワトソン役。映画『永遠の愛に生きて』ではC・S・ルイスの兄役。主役を支える役柄で印象に残る俳優さんでした。


 『永遠の愛に生きて』(原題 Shadowlands)は、『ナルニア国ものがたり』の作者C・S・ルイス(アンソニー・ホプキンス)とアメリカの詩人ジョイ・グレシャムデブラ・ウィンガー)の出会いから別れを描いた、実話を元にした映画。一通のファンレターから始まる深い愛の物語です。


 大学で教鞭を取るかたわら童話を執筆するルイスは、母の死以来、哀しみを感じることを恐れて他人と関わらないようにしていた。そこへ変わったファンレターが届く。差出人はバツイチ、息子一人のアメリカの女流詩人。彼女は英国の市民権を得るため、未婚だったルイスに形だけの結婚を申し出る。
 一緒に暮らし始めたルイスは、ジョイの自由なアメリカ人気質に振り回される。ジョイはジョイで、やさしいばかりで本心を見せないルイスにもどかしさを感じるように。そんなとき、ジョイに異変が……。


 『ナルニア国』を生んだ、英国の美しい風景のなかを歩く「家族」。そして自分のことしか考えなかったルイスが、彼女の息子も同じ哀しみをもつ者と理解して受け入れるラストは涙、涙。
 長く「シャドウランズ(影の国)」にこもったままのルイスを理解しつつ心配する兄ウォーニー(エドワード・ハードウィック)がまたいい味なんですよ。私のオールタイムベストな1本です。