Diary For Paranoid @ hatena

思いつくまま書くブログ。最近は窪田正孝出演作品感想に特化してます(笑)。

映画『センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島』は3世代の男たちのドタバタが面白い!



 『センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島』は、ジュール・ヴェルヌの小説『神秘の島』の世界を映像化したもの。
 行方不明の祖父から無線で暗号を受けたショーンは「神秘の島」の存在を知り、その地を探そうとします。祖父の暗号をクリアに受信するためには警備の厳しい通信衛星施設に忍びこむことも辞さず、あらゆる作家の冒険小説を暗記している、無鉄砲で夢見がちなショーン。彼の母リズの再婚相手であるハンクは、家族や現実に心を閉ざすショーンと親子の絆を結ぶ機会と考え、旅に同行することに。
 嵐の中に存在する「神秘の島」に不時着した彼らは、ショーンの祖父で冒険家のアレキサンダーに出会います。
 小説のとおり、生物たちの大小が逆さまの島。しかしその島はあと数日で海底に沈む運命にありました──。


 子ども向け映画なので物語は明解。ショーンと彼の義理の父親、ショーンと血の繋がった祖父の心情的な関係も明瞭。少年が慕う祖父は夢とロマンを与え、嫌いな義父は慎重と責任感を教えようとします。アレキサンダーとハンクの舅と婿的ないがみ合いから、お互いに相手を認め合うまでが面白くも感動的でした。


 アレキサンダーの吹き替えは永井一郎(80)、ハンクは大塚明夫(52)、ショーンは細谷佳正(30)。見事に各世代の美声が映画館の立体的なサラウンドで聴けて、美しい映像も相まって眼福耳福!
 細谷さんは、アニメでよく聞く音が微妙に尾を引く感じの話し方ではなく、普通の会話調の中高音で、子どもと大人の中間の世代の歯切れの良さと悪さを演じていらっしゃいました。アニメの細谷さんも好きですが、あえて言うなら、吹き替えのほうが合っているというか、ピタっとハマる感じがします。


 個人的にはノーチラス号がいろんな意味でGJ! ちょうど『ふしぎの海のナディア』が再放送中で、タイミングの妙を感じました。


 『センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島』サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/journeytothecenteroftheearth2/
 『センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島』予告編:http://www.youtube.com/watch?v=v6-JpmAGI6w (吹替キャストは本編とは違います)