Diary For Paranoid @ hatena

思いつくまま書くブログ。最近は窪田正孝出演作品感想に特化してます(笑)。

アニメショートフィルム『寫眞館』&『陽なたのアオシグレ』でアニメ表現の無限の可能性を見る!



 アニメショートフィルム『寫眞館/陽なたのアオシグレ』が京都と東京で上映中。アニメのさまざまな表現から存在意義まで考えさせてくれる2本です。


 『陽なたのアオシグレ』は気になる女の子に告白できない男子小学生の妄想が炸裂。かわいいけど、突拍子もない、カラフルでポップなイマジネーションの世界。ただ、少年の想いが一途に過ぎて、ちょっと怖いかも(笑)。
 特に鳥好きのアニメ好きさんにお薦め! わっさわっさ出てきますよ、わっさわっさ。『ニルスのふしぎな旅』さながら男子小学生、白鳥に乗って飛びます! ハシビロコウさんがじっと立っています! 鳥と一緒に列車も飛びます! 目眩がしそうな動きは必見です!


 『寫眞館』は写真館の店主と、そこで写真を撮った新婚夫婦と彼らの笑わない娘との交流を淡々と描いていきます。時代が移ろっていくのが大きな味わいです。
 じんわり感動したい方にはこちらがお薦め! セピアがかった色合いの、細密画の絵本みたいな映像が印象的。声のない世界で他愛ない人間ドラマが紡がれていく一方、背景の街並は明治・大正・昭和にかけて劇的に変貌していきます。その対比に熱くこみ上げてくるものを感じました。
 あたたかくもわずかにちくっと刺さるような余韻が残る、「観てよかった!」と思える作品です。


 『陽なたのアオシグレ』サイト:http://www.shashinkan-aoshigure.com/aoshigure/
 『寫眞館』サイト:http://www.shashinkan-aoshigure.com/shashinkan/