Diary For Paranoid @ hatena

思いつくまま書くブログ。最近は窪田正孝出演作品感想に特化してます(笑)。

映画『ソロモンの偽証』は前篇を観たら、後篇も絶対観たくなる!



 昨夜、「『ソロモンの偽証』クリスマス・スペシャル先行傍聴会」に行ってきました。「本作の最初の<傍聴人>」だそうです!
 「『ソロモンの偽証』、始まりの事件から23年目のXmasに最速上映で「謎をプレゼント!」 | シネマカフェ
 http://www.cinemacafe.net/article/2014/12/26/28398.html


 『ソロモンの偽証 前篇・事件』の先行試写会がなぜクリスマスナイトに行なわれたのかと言うと、登場人物のひとりが23年前のこの日に亡くなったからです。


 吸い取り紙の上に落ちた一滴のインク。最初は盛り上がった半球の水滴が紙の繊維に沿って、あるいはかいくぐるように、じんわりと染みて周囲の黒に染めていく。宮部みゆきはいつもどおりに過ぎていくはずだった、ある日ある時間にふいに落ちてきた悪意に、周囲の人びとが染められていく。そういう物語を紡ぐのがお上手だなと思います。


 「杉村三郎シリーズ」は特にそれが顕著だと思うのですが、『ソロモンの偽証』も“そちら”寄りの物語です。ただし舞台は中学校で、亡くなったのも中学生なら、その真相を探ろうとするのも中学生。調査能力などないところで、擬似法廷を開き、関係しているすべての人びとの“証言”を聞くことで「本当は何が起こったのか」を知ろうとします。
 そういうところ、まだ友だちが心の中心にいて、自分の思いだけで突き進んでいける中学生の初々しさが……かわいい! とにかく中学生役の子たちがみんなかわいいです! 顔や容姿がかわいいというより、みんなが役を演じているというより、その人物を着ちゃってる、一体化しちゃって、すんごい青春している感じがかわいいんですv 「ああ、中学生の頃ってこんなだった、こんなだった」って、やたら懐かしさを感じました。


 しかし重奏する「死の謎」「告発の謎」「友情の謎」、そして「いったい誰は誰に見えていたのかという謎」は香しい極上のミステリー。観終わったとたん、「『後篇』、早く観たい!」って声に出して言ってました。


 監督は『八日目の蝉』』の成島出。「役になるのじゃなく、役に入れ」(だったかな)という監督の指導のもと、本当に自然に歩き、自然にしゃべり、自然に考えている子どもたちがいます。だからといって、素のままでもない。まとう空気の重みがいいんですよ。『後篇・裁判』も絶対観る!


 『ソロモンの偽証 前篇・事件』は来年3月7日、『後篇・裁判』は4月11日公開予定。公式サイトはhttp://solomon-movie.jp/ 。「判事、傍聴記録、これにて終了です! 判決は「とりあえず、後篇が早く観たい』です!!」




映画『ソロモンの偽証 前篇・事件』サイト:http://solomon-movie.jp/
映画『ソロモンの偽証 前篇・事件』『ソロモンの偽証 後篇・裁判』第2弾予告編:
 


ソロモンの偽証 第I部 事件

ソロモンの偽証 第I部 事件


ソロモンの偽証 第II部 決意

ソロモンの偽証 第II部 決意


ソロモンの偽証 第III部 法廷

ソロモンの偽証 第III部 法廷