Diary For Paranoid @ hatena

思いつくまま書くブログ。最近は窪田正孝出演作品感想に特化してます(笑)。

初夏の水戸・北茨城、満腹旅行 1日目!

 今から考えると、敗因はいろいろあったと思うのです。なかでも、いちばんの敗因は、私が「修羅場脳」の状態だったということですね。旅行中は気づかなかったけど、すっかり落ち着いた今では、「あのときは間違いなく修羅場脳だった」と断言できます。なにせ旅行当日の7:30まで、赤字ゲラをつくって、スキャンして、メールで事務所に送って、してましたからね orz。
 ふつうの状態でも、なんだかトラブル体質なんです。「修羅場脳」でなにも起こらないわけがない。今回は、そんな旅の記録です。

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水戸駅で迎えてくれた、黄門様御一行。
(すべての写真は画像クリックで大きくなります)


 東京駅9:00着の新幹線で関西から来る友人を迎えて、上野駅へ。ここから常磐線で水戸へ向かいます。
 この常磐線がなかなかのクセモノ。本数の少なさと、考えてみれば一本の鉄道線なんだから「連絡」のしようもない連絡の悪さに、行程のすべてを揺るがされることになったのです。
 あれですね。JRと私鉄が入り乱れていて、鉄道会社間の競争意識が激しい神戸線や東京首都圏の鉄道のようなつもりでいたのが、大いなる間違い、勘違い。しょっぱなから天王台駅で20分、土浦駅で30分の待ち合わせ。YAHOO!の路線検索では2時間15分で水戸につくはずなのに、3時間かかりました。関西から来た友人は、実に新幹線3時間、常磐線3時間というありさまです。
 まったりとした各駅停車の旅もいいかなと思ったのと(気の迷い)、特急料金をケチッた結果がこれだよ! ということで、次に水戸方面に行くことがあれば、「スーパーひたち」「フレッシュひたち」を使いますよ。


 そんなわけで、水戸に着いたらお昼どき。今夜の宿である「ホテルシーズン」に荷物を預けて、まずは腹ごしらえに「黄門そば」へ。
 肌寒い日だったので、野菜入りのしょうゆ仕立てのけんちん汁にそばをつけながら食べる「けんちんそば」をお願いしたのですが、出てきたものを見て目が飛び出しました。そばがメッチャ多い! こんもりと山、これは山!! 注文の際に店員さんから「小盛りもありますよ」と言われたのですが、かなり空腹だったので「普通でいいです」って答えた私のバカーッ! 普通の店のざるそば2枚分は優にあるうえに、けっこうコシのある太めの麺なんですよ。
 「こ、これは勝負を挑まれている!?」。勝負とあれば、戦術を練らねばなりません。そばを汁に浸しすぎると、水気を吸ってふくらみます。箸でそばをつまむ、汁につける、即座に引き上げてすする! しゃべっているヒマなどありません。そばが伸びたら、負けです。黙々と、つまむ、つける、すするをくり返す。それが勝利の法則! それでも、最後にけんちん汁をかき回したら、大きめのジャガイモが浮かび上がってきたときには、思わず涙目になったよ……。
 けんちん汁っていかにも関東のお料理だし、しょうゆ仕立ても味噌仕立ても好きなんです。具にはよく味がついているし、そばもコシがあって食べごたえ充分。値段もこの量で700円と良心的。惜しむらくは、ハンパない量の多さだ! ということで、もし次の機会があれば「小盛り」を頼むことにします。


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 苦しいくらいに満腹のおなかを抱えて、駅のそばの「水戸東照宮」へ。満開の八重桜がきれいでした。6種類の根付け守のどれかひとつとおみくじが入っているという「神心(みこころ)みくじ」を引いてみたら、「金運招来」の御守が入っていました。まさに今の私にぴったりの御守です。さすが東照大権現! おみくじは「末吉」。うんうん、なんかそんな感じですよ。納得。



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偕楽園の梅林。果てが見えない……。花の季節はいかばかりか。
隣りは孟宗竹林。


 水戸駅北口の4番乗り場(たしか……)からバスに乗って「偕楽園」へ。なんとなく岡山の「後楽園」みたいな林泉回遊式庭園を想像していたのですが、違ってました。「偕楽園」はむしろ「神戸市立森林植物園」です。面積広い。植生さまざま。どのあたりが果てなのか、わからん。こんもりと山、これは山!!
 御成門から入園したので、まずは梅、梅、梅の梅林。次に大杉森、孟宗竹林を通り、ようやく「大名庭園」らしい、小川のせせらぎに中島などがある庭に下りてきました。

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御成門から入った場合、平坦な山頂を歩いて、急な山道を下ったところに
趣の変わった「池泉回遊式庭園」が見られる。


 そこから「梅桜橋」を渡り、「彰考館 徳川博物館」へ。ここには、水戸徳川家の遺愛の品が展示されています。必見は、徳川家康の遺品。鎖鎧やら扇やら刀やら……「これらを使っていた、生きていた人なんだなあ」と思わされます。家康の遺品を「駿府御分物(すんぷおわけもの)」として、神器のごとく代々伝えた徳川一族の思いも忍ばれます。
 ほかにも初代頼房や2代光圀(水戸黄門)、9代斉昭(なりあき/なりあきら)といった、有名な水戸藩主の遺品も展示されています。「黄門さまの印籠」もありますよ! 光圀の手紙にはやたらと贈られた食べ物の御礼が書いてあり、「すぐさまいただきました」とか「おいしそうだったので、○○にあげました」とか、厚意にすぐ礼状を出す律儀な人柄と、「特産のもの、いただきました」などチェックの細かさや軽やかな筆致においしいものに目がないっぽい茶目っ気が感じられて、なんとも微笑ましい気持ちに。
 また、斉昭と結婚した有栖川家の貞芳院 登美宮 吉子の長持(ながもち)に菊の紋と葵の紋が描かれていたのには、わけもなく感動しました。


 松平家明石藩はちょっぴり関係があるんですよね。徳川家康の異父妹と結婚して松平姓となった松平康長の三男・松平庸直(やすなお)が播磨国明石藩主となったが、18歳で没したとか、歴代明石藩主のなかでもわりと名を知られている越前家の松平直明(なおあきら)が、徳川家康の曾孫の結城秀康の孫に当たるとか。まあ、近いような、遠いようなという関係ですが……。


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偕楽園の霧島つつじ。燃えるような赤に目を奪われます。


 護国神社に詣ったあと、再び「偕楽園」の園内に。売店で梅の飴「梅玉」を買って、なめながら御成門へ。
 行きと同じく梅林のなかを通ったのですが、不思議なことに気づきました。御成門に近づくにつれて、梅の根方がたくさんのタンポポの綿毛で白くなっているのです。タンポポが生えているわけではなく、丸い綿毛がまるまる、バラ巻かれたように落ちています。地面が白くなるほど。だれがなんのために、大量のタンポポの綿毛になった頭の部分だけちぎって、この広い範囲にまいたものやら。「タンポポ、首斬り大量殺戮事件」と思えば、なかなかに猟奇な眺めでした。


 「歴史館偕楽園入口」の停留所からバスに乗って、水戸駅へ。けんちんそばのおかげで一向におなかが空かないので(そばのくせに、腹もちよすぎ!)、駅ビルでビールと日本酒、つまみを買って、ホテルへ帰還。
 ウエルカムドリンクを1杯無料サービスとのことだったので、最上階のレストランへ行き、千波湖の夜景を見ながらビールで乾杯! レストラン「福禄寿」は中華系なので、軽く点心もいただきました(こちらは、もちろん有料)。ビジネスホテルのレストランとは思えない洗練された味わいに、失礼ながらびっくり。おなかいっぱいでコース料理をお願いできなかったのが残念です。
 部屋に戻ってからは、桜の入浴剤でお風呂を楽しみ、アニメ専用チャンネル「アニマックス」をBGVに酒盛り(笑)。『銀河鉄道999』とか、『あしたのジョー』とか、なつかしすぎます。『黒執事』も見ちゃったぜっ!
 ビジネスホテルに泊まって、持ち込みで飲み会というのも、気兼ねがなくていいよね〜と言いながら、就寝。


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偕楽園に立つ「向学立志の像」。
……なかなかのハンサム君だったので、つい。


YAHOO!グルメ「黄門そば」サイト
http://gourmet.yahoo.co.jp/0003438020/

社団法人水戸観光協会サイト「東照宮」ページ
http://www.mitokoumon.com/shisetsu/jinjya/toushouguu.html

城茨県営都市公園オフィシャルウェブサイト「偕楽園
http://www.koen.pref.ibaraki.jp/park/kairakuen01.html

「彰考館 徳川博物館」サイト
http://tokugawa.gr.jp/

「ホテルシーズン」サイト
http://www.hotel-season.com/