Diary For Paranoid @ hatena

思いつくまま書くブログ。最近は窪田正孝出演作品感想に特化してます(笑)。

丸の内散策

 友人が観劇のために上京してきました。劇場が開場する17:00まで時間があるというので、11:00に待ち合わせて、東京駅前にできたGranAge(グランアージュ)でランチをすることにしました。
 「羽田空港に着くのが8:00くらいだから、大丸でウインドウショッピングしてるわ」という友人と早めに合流するため、10:40に東京駅八重洲南口に到着。携帯電話で「八重洲南口にいるよ。よかったら来て」とメール。すぐ返ってきたメールを見ると、「今、空港から東京駅に向かっているところ」。「おやん、飛行機が遅れたか」と思いつつ待ち、11:10に会うことができました。
 聞けば、着いてから、羽田空港内を探検していたそう。時間ギリギリになって慌てたら、いつも乗るモノレールではなく、京急線の乗り場へ行ってしまい、横浜行きばかりが来るのでやり過ごしていたら遅くなったらしいです。……まあ、時間つぶしには、早朝から営業している店が多い空港のほうがいいでしょうが。こっちがたまに気を利かせると、これですよ orz。


 パテ好き、テリーヌ好きの友人の希望で、GranAgeの地下の「麻布十番 パテ屋」へ。一緒にヨーロッパを旅行したとき、オンフルールの市場でテリーヌを食べて、そのあと、ル・アーブルへ戻る高速バスの中で気分が悪くなったくせに、好物なんですよね。私は、彼女のその非常事態のせいで、長らくテリーヌが食べられなくなったというのに……。
 でも、ちょうどランチタイムで、通常メニューではなくランチメニューを薦められたので、ふたりともパスタと追加でオーダーしたパテ3種セット(豚と松の実のパテ、鴨とイチジクのパテ、エビと里芋のパテをチョイス)に、グラスワインで乾杯。彼女が夏に行ったというバイヨンヌボルドー旅行の話などを聞きました。その前は貯まった航空マイレージ(マイル)を利用して韓国、その前はドイツだったかな。相変わらず旅好きです。派遣業務でお金を貯めては、外国へ行く。『ハケンの品格』の大前春子のようですよ。
 しかし、なぜボルドーサンテミリオンのシャトーまで見学に行っておいて、その話をしながらピノノワールのワインをオーダーするかな。ココはメルローワインだろうが! 私が選んだメルローを味見して、「あ、しまった! メルローにすべきだった!!」じゃないだろう! おまいはチョコレートにはとても詳しいが、ワインはからっきしだ。だから次にボルドーに行くときは、私を携行したまえ(笑)。


「GranAge」サイト↓
http://www.tokyoinfo.com/granage/


 東京駅界隈は久しぶりという彼女。すっかり変わった丸の内一帯に興味津々だったので、オアゾから丸の内セントラルビル、新丸ビル、丸ビル、丸の内仲通りのブティック街を案内しました。ブランドブティックのウインドウショッピングをしたければ、銀座より丸の内のほうが効率がいいと思います。まさに「軒を連ねて」いるので。


「Marunouchi.com」サイト↓
http://map.marunouchi.com/


 特に新丸ビルは私も初めてだったので、7Fのレストランゾーンから階下のショッピングゾーンまで素見(ひやか)して歩きました。
 ビル内のそこここにある、ホテルのラウンジのような休憩場所に落ち着いたとき、彼女がおもむろに取り出したのは、一着の白いスーツ。「これ、だいぶん前にもらったんだけど、私、着ないからあげるわ」と。
 前々からクロゼットの整理からはみ出たジャケットや飲み残しのワインといった、素直に喜んでいいんだかどうなんだかよくわからないものを、「シワにならないから、ちょっとはおるのにいいよ」(<でも、紫基調で東南アジアンテイストのその柄は、着る場所と服を選ぶわな)とか、「このワイン、飲んでみたら、美味しかったから!」(<白ワインは、開栓したら、そのときに全部飲め!)とか、持ってきてくれる彼女。
 このたびのプレゼントは、しっかりタグがついたままで、たしかに一度も腕は通されていないもよう。でも、サイズの合わないものをもらってもしょうがないので、トイレで着替えてみることに。着てみると、ウエストが多少きついものの、着られないことはない。せっかく持って来てくれたんだし、と、着替えた姿を見せて、「デザイン凝ってるし、いいものやね。ありがとう」と言いました。すると、「え、着れたん?」と驚きの面持ち。「着れたから、こうやって着とるんやわ」と返せば、「あ、そうか。痩せたん? 痩せたんやね!?」と。……おまいは、私が着られないことを前提に持ってきやがりましたか。自分のタンスの肥やしを、私のタンスの肥やしにしようとしたな。甘いわ!


 2歳上のこの友人とも、20年のつき合いになります。なんともビミョーにおもしろい思考回路をしている彼女とこんなにも長らく友人でいるのは、たぶんお互いに相手のイヤな部分をよく知っているからだと思います。
 最初の長期ヨーロッパ旅行で、二人旅になることが多かった私と彼女。スケジュール立て、移動手段と時刻表の確認、その日の宿の手配……なにもかもを私におんぶに抱っこの彼女に腹を立て、私もずいぶん我がままを言いました。ドイツで別の友人と合流したのを幸い、彼女を友人に預けて、ミュンヘンからフライブルクへ行き、ライン河を下ってケルンで再び合流するまで、一人旅で頭を冷やしたこともあります。私が怒っているのに気づいているのかいないのか、まったく自分のペースを崩さない彼女に呆れもし、ほっとした気持ちにもなりました。
 つき合いが長くなるにつれ、彼女は彼女なりに私を気づかってくれているというのもわかってきました。お互いに「しょうがないなあ」と思いながら、私は遠慮なく毒づき、彼女は遠慮なくマイペースを貫く。そんな仲です(笑)。


 さて、彼女のお気に入りと言えば、ザ・ペニンシュラ香港。ここのチョコレートが絶品らしいです。ザ・ペニンシュラ東京にも大いに興味ありとのことで、連れて行きました。「このホテルでお茶しようってだけは言わんといてや」のひと言を添えて。
 1階の「ザ・ロビー」と地階の「ザ・ペニンシュラ ブティック&カフェ」を見て、彼女も納得してくれたもよう。正面エントランスを入ってすぐの、本来は訪れた人が一服するような、外来者がホテルの宿泊客との待ち合わせに使うような、まさにロビーでのアフタヌーンティーは、人の出入りのすぐそばで、埃っぽそうで、なんともかんとも。外来者としても、ホテルに入るなり飲食している人たちを目の当たりにするのは、スマートとは言いかねます。ブティック&カフェでは、なんと廊下に出されたテーブルでお茶を楽しむ人たちが……。
 設計をミスしたのかと思うほどの、空間的な「世知辛さ」を感じて、私はちょっと、ね。


 結局、日比谷公園前の「カフェ ア・ラ・ティエンヌ(CAFF A LA TIENNE)」で、劇場が開くまでお茶しました。ランチのワインと、丸の内MY PLAZAのトーフカフェ「The Tofu FACTORY」で飲んだ「土味」のハウスワインで眠くなっていた私は、意識が半分飛んでいましたが(苦笑)。
 劇場の前まで送って、別れました。思わぬ丸の内散策で、よく歩きました〜。ちょっと寒かったけどね。


ぐるなび東京版「CAFF A LA TIENNE」サイト↓
http://r.gnavi.co.jp/g991205/


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「カフェ ア・ラ・ティエンヌ」のデザインカプチーノv


<追記>
 最近思うのは、私のなかで、この友人は「萌えキャラ」に近いんじゃないかということ。小説や映画なんかに出てきたら、そのおもしろ思考ぶりに萌えそうな予感がするのだ。私がうっかりハマりそうなキャラクターの傾向というか。
 「事実は小説より奇なり」。実際に身近にいることを喜ぶべき、かもしれない。

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