Diary For Paranoid @ hatena

思いつくまま書くブログ。最近は窪田正孝出演作品感想に特化してます(笑)。

「『グランド・イリュージョン』プレミアムBOX」は劇場版+αの発見があって大満足!



 「『グランド・イリュージョン』プレミアムBOX」が到着したので、日本語吹替を早速視聴。
 映画館で観ているので結末も「あの人」の正体も知っているのですが、見返しても面白い! 特にオープニング&エンディング含めて9分ほどシーンが追加されているエクステンデッド・エディションは、劇場公開版で「なんかちょっと物足りない」と思った部分が埋められていて大変満足!
 未公開シーンで「ああ、そういうことがあったのね」とわかることが多かったり、キャスト&スタッフインタビューでキャストが「モーガン・フリーマンが(目の前で)話して動いてる!」ってキャッキャしていて微笑ましかったり、購入を検討されている方には「プレミアムBOX」をお薦めします。


 ジャック(CV:細谷佳正)はフォーホースメンの中では若輩で、他の3人に比べたらあんまり話しませんが、見せ場は多いし、細谷さんの演技も軽口から焦り、苛立ちまで若者らしさが自然でよかったです。特に大役を果たして他の3人に誉められるところは、ほんとにうれしそうで好感度増し増し。日本語吹替は役者さん全員、役柄に合っていて、演技もナチュラルで、配役を決めた方はすごいなあと思いました。
 「マジック+強盗」の「今までにない映画」。劇場公開版のレンタルも始まってますので、ぜひご覧になってください!




 マジックを扱った映画と言えば、『マジック・ボーイ』が好きですv
 「フーディニに継ぐ脱出マジックの天才」と謳われた父を持つダニーはマジックの神童。横暴な市長の息子をマジックでからかったことから市長の悪事を知ることになり、かつて父が死んだ警察署の独房から脱出を図る事態に……。
 製作総指揮はフランシス・F・コッポラ、監督はキャレブ・デシャネル、脚本はメリッサ・マシスンで、『ワイルド・ブラック/少年の黒い馬』のチーム。アメリカ映画ですが、ヨーロッパ映画っぽい渋みのある作品。ダニー役のグリフィン・オニールが小生意気でかわいくて、「マジック+少年」もいいですv


 『マジック・ボーイ』に似た雰囲気でお薦めのマンガが『ファンタジウム』(モーニングKC/講談社)。あの『ANIMAL X』の杉本亜未がこんなファンタジックな作品を描かれるんだと驚きました。でも人間のもつどうしようもない「業」の部分は、『ANIMAL X』ほどではないですが、やはり救いがたく描かれていて……。その部分を“マジック・ボーイ”長見良がマジックという魔法でひと時でも祓ってくれる物語なのかな、と。


 ディスレクシア(読み書き障害)をもつ良は、その障害を理解できず怠け者とののしる父親や学校から逃げてホームレスのように暮らしていた。ある日、年老いたマジシャンに出会った良は、彼から奇術のノウハウを学ぶ。それは良の障害に気づいたマジシャンが、生きる術を与えようと教えたものだった。
 スライハンドを中心にマジックで天才的な才能を開花させる良。老マジシャンの死後、非合法カジノで代打ちギャンブラーをしていた良は、カジノのセキュリティ担当としてやってきた北條に出会う。彼は老マジシャンの孫で、マジシャンに憧れたものの、祖父と父との不和などから諦めてサラリーマンになっていた。文字が認識できない良に、祖父が残したマジックのネタ帳を読んでやる北條。良のマジックショーに魅せられた北條は、彼をショービジネスの世界へ連れ出すことにする。


 相棒となった良と北條の「わかり合ってなさ」が笑えます。北條の努力で中学校に編入できた良に対するいじめやショービジネスの裏側のドロドロ部分でドス黒くなった気分が、良のマジックで「変わる」のが清々しい。
 『グランド・イリュージョン』にもある「マジックは信じる心がないと成立しない」というテーマが『ファンタジウム』の根底にもあって、マジックのみならず人間関係のキモにもなっているところが、読後感のよさにつながっていると思います。
 7巻で止まっていましたが、連載再開とのことで、また良のマジックショーが観られるのが楽しみですv


 『グランド・イリュージョン』エクステンデッド・バージョン追加映像:http://www.youtube.com/watch?v=Cq8yK5xwCow
 


マジック・ボーイ [DVD]

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ファンタジウム(1) (モーニング KC)

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ファンタジウム(8) (モーニング KC)

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