Diary For Paranoid @ hatena

思いつくまま書くブログ。最近は窪田正孝出演作品感想に特化してます(笑)。

ドラマCD『百器徒然袋』雨3巻+風3巻を聴いてみた!






 昨年12月15日に届いたドラマCD『百器徒然袋』雨3巻+風3巻と特典キャストトークCD3種(CDの色が金・銀・銅色ってメダルですか!?)。昨夜、ようやく「まずは1巻を聞いてみようか」と聞き出したら、止まらずに一気に全巻聞き通してしまいました。いや、面白かった!


 京極堂も榎木津も実写映画やアニメでの声が記憶に残ってはいたのですが、小野大輔さんの榎木津も津田健次郎さんの京極堂もハマってました! 志水アキ先生のマンガ版を思えば、本当にあの絵柄に合った榎木津であり、京極堂であり。神谷浩史さんの益田も阪口大助さんの和寅もステキ演技でイイv
 驚いたのは上田燿司さんの待古庵と梶裕貴さんの関口先生。待古庵の話し方が想像の斜め上で、「でも、“らしい”」と大変納得。関口先生は、キャストリストを見ないまま聞いていたので「梶さんの声がする!?」とびっくり。若い声の関口先生もいいなあと思いましたv
 三宅健太さんの木場修太郎も含め、アクの強いキャラクターを濃く、でもそれが自然であるよう演じる、キャスト諸氏の極上の芝居を堪能できます。


 そして「僕」の細谷佳正さん。「僕」は榎木津や京極堂に振り回される、メインキャラで唯一の“一般人”であるわけですが、「細谷さん、素じゃないですか!?」と思うほど自然でした。
 もちろん、元は京極夏彦先生の小説ですからセリフは長めで難しめだし、「僕」はセリフとモノローグの差もつけなくてはならない、さらにツッコミ役でもあるので、シナリオを読むだけでも大変だったのではと拝察するわけです。ヘタすると単なるナレーターになりかねないところ、きちんとキャラクターのある「僕」になっていて、彼のオドオドキョトキョトツッコミサトリを面白く追うことができました。


 図らずも全巻を一気聴きしたことで、第1巻では物語にもキャスト諸氏の声にも硬さを感じたのが、巻を重ねるにつれてだんだん解れていき、最終巻ではもう皆さんノリノリになってるのがわかりましたしね。悪ふざけ極まる場面では、皆さんの心底楽しそうな声色に笑ってしまいました。
 そして最終巻ラストの榎木津の手紙と「僕」の反応に落涙しそうに……。


 特典キャストトークで、細谷さんも小野さんも神谷さんも津田さんも「僕らが楽しく演じていることが伝わればいい」とおっしゃっていましたが、伝わりましたよ。
 「このドラマCDは大変にいいものなのですv」。
 続編を期待したいので、京極先生、早く続きをお願いします!

百器徒然袋1 雨 鳴釜 薔薇十字探偵の憂鬱

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百器徒然袋 鳴釜   薔薇十字探偵の憂鬱   (怪COMIC)

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文庫版 百器徒然袋 雨 (講談社文庫)

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文庫版 百器徒然袋 風 (講談社文庫)

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