映画『源氏物語 千年の謎』は衣装の彩りと丁寧に再現された調度に感嘆
友人と観た映画『源氏物語 千年の謎』がなかなかよかったです。
なぜ紫式部は『源氏物語』を書くことになったのか。藤原道長と紫式部、光源氏と六条御息所──現実世界と物語世界が錯綜していきます。ついには、道長を破滅に導く紫式部の情念を祓うため、道長の友人・安倍晴明が物語世界に侵入することに。知らぬうちに平安朝サイキックな世界にはまっていました(笑)。
平安の王朝美を忠実に再現する背景に調度。古代色に現代の粋を一滴加えたような、艶やかな彩りで目を眩ませる衣装の数々。
中谷美紀の紫式部、東山紀之の藤原道長、窪塚洋介の安倍晴明が闊歩する現実世界と、生田斗真の光源氏、榎本孝明の朱雀帝、真木よう子の藤壺中宮、田中麗奈の六条御息所が蠢く物語世界。約2時間半があっという間でした。
最後、紫式部と光源氏が対面するシーンはゾクッとキます。「なぜ自分ばかりを苦しめるのか?」という源氏の問いへの、式部の返事は……。ご覧になってない方はぜひ!
色恋・情念の話ではありますが、けっこうスペクタクルで見応えたっぷりでした。
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