これはハーロックの「過去か未来か」 フル3DCG映画『キャプテンハーロック』
昨日、9月7日公開のフル3DCGアニメ『キャプテンハーロック』の2D版の試写会に行ってきました(以下、セリフ、登場声優さんは若干あやふやです)。
映像の印象は『FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN』に似てます。キャラクターが全員、硬質に美しく、カッコいい。ヤッタラン副長さえ、イケメン化の波に呑まれてました(笑)。
映像も設定もすごく凝っていて、物語も考えられていて、アクション的見せ場も多い(「最終兵器」がいくつあるんやと思うくらいに)。にも関わらず、興奮よりしんと静んだ気持ちになる作品でした。
途中でヤマのことも地球のこともオチが読めるのですが、そのとおりに決着するのがいっそ潔いかな。
ポイントは「ハーロックの『過去』ってそうだったんだ!?」って二重に思えること。冒頭の「過去か未来か」という言葉になるほど納得。意地悪く見るなら、「うまく逃げたな」(笑)。ハーロックのイソラへの「最初から最後まで地球を守ることを一貫していたのは君だ」という言葉がなかなかに重い。
しかしダークマターとは便利なものですね。おかげでアルカディア号は幽霊船度大増量。海賊の名にふさわしい戦いっぷりを見せてくれます。
ハーロック役の小栗旬、ヤマ役の三浦春馬の声も映像によく合ってました。ヤッタランの古田新太にいたってはノリノリ(笑)。
サブキャラには森川智之、坂本真綾、沢城みゆき、また小林清志、大塚周夫、麦人、有本欽隆らベテラン勢が脇を固め、聞き応えがありました。
全体的に「いいものを観た」という感想。「観るべきか?」と聞かれたら、「観たほうがいい」とお勧めします。
『キャプテンハーロック』サイト:http://harlock-movie.com/
『キャプテンハーロック』3分予告編映像:http://www.youtube.com/watch?v=FAch4diQRgY
<追記>
本作品で惜しいと思うのは、ハーロックも「孤独な迷子」であるところ。TVアニメや『銀河鉄道999』での彼を知る者としては、本作のハーロックは「なにか違う」と感じてしまうんですよね。
ハーロックこそ揺るがない存在でいてほしかった。その背中で仲間たちを惚れさせ、率いる姿をスクリーンで観たかったと思うのです。
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